メルマガにも書いた通り、マンガ或るアホウの一生が面白すぎて、最近少し将棋を指してます。
なんていっても、本格的にやっているわけではなくこまおの4枚落ちくらいで、大変ヌルーく「なんちゃって棒銀」で遊んでる程度です。
でもね、すごく考えさせられる面がありまして。
将棋に限らずシミュレーションゲーム全般そうなんだけど、「根元を叩かないと勝てない」んですよね。「歩(ザコ)」ばっか取ってても、しょうがない。「王(ボス)」を叩かないと。
「女性専用車両」反対派とカウンターが渋谷駅前で衝突。カウンターからは「男性差別とか寝言いってんじゃねーぞ」の声も。 https://t.co/LEpw93DuKR #bengo4topics
— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) 2018年2月24日
まさに日本社会で起きている分断統治の縮図だな。男女を正規と非正規労働者に置き換えても同じような事が起きているのだ。争点が専用車両になっていて男女間の不満や怒りを煽っているけど、問題はそこではなく鉄道会社の対応によるもの。鉄道会社が利潤の追求を最優先した結果がこれ。
— 峨骨 (@Chimaera925) 2018年2月25日
ステッカーを貼っただけの専用車両は非常に利益になる。ターゲットを絞った広告が打てるから非常に効果的で高値で売れるのだ。一部を専用車両として専用車両に7日間広告を掲示する場所を貸すだけで500万円になる。他の電車の中吊り広告の価格と比較して貰うと、どれほどの旨か分かりやすいだろう。 pic.twitter.com/1XkQ1BEQH9
— 峨骨 (@Chimaera925) 2018年2月25日
↑これ典型例だと思うんですけど、目の前にわっかりやす~い「歩」をぶらさげて、「歩を取らなきゃ!!」ってギャーギャー言わせることで、見事に「王」は逃げちゃうんですよね。いつまで経っても、ゲームは終わらない。
他にも例をあげるなら、コレ。
「転職したいんですけど、A社とB社どっちがいいですか!?どっちがブラックじゃないですか!?」
これ、A社に行ったってB社に行ったって、大体五十歩百歩なんですよね。だって、社会の土台が腐ってるっていうのにさ、上物かえたところで根は腐ってるんだぜって話で。
仮に転職先が超ホワイト企業だったとしたって、そのホワイトさは「誰かをブラックに搾取することで成立している余裕」だったりするんですよ。
「誰かを蹴落とすことで自分が楽できりゃそれでいいんだよ!」って人なら、まあホワイト企業へ転職で解決なんですけれども。でも、本当にそれでいいの?って話で。
「あなたは何を求めてるんですか?どんな生活がしたいんですか?いや、どんな人生を生きたいのですか?」こんなレベルで考える必要がある。
じゃないと、目の前の「歩」に惑わされて振り回されて、ただただ時間ばかりが流れてしまう。しかも、自分自身も気づかぬうちに「捨て駒」にされてしまう。
お金の正体って、知ってる?
この記事に詳しく書いたのですが、お金というものの不気味さに肌感覚でゾワッとしませんか。
放っておいても増殖する性質を持つ、金(資本)。怖くないですか。
「えっ、黙っててもお金増えるの!?いーじゃぁ~ん♪」なんて、本気でそんなこと思いますか?
マルクスが「資本論」で指摘した、資本の増殖の不気味さ。
これが本能的に感じとれないのだとしたら、あなたは資本主義の狂気を腹から理解することは難しいでしょう。なぜこの社会がこんなに腐りきっているか、搾取を前提に成り立っているのかも。
根本からつかまないと、意味がありません。
小手先のことでどうにかならないほど、病理は深いです。だって、産業革命からもう200年以上も経ってしまっているのだもの。250年近い積み重ね、歪み、ひずみが溜まって現在の形になっているのだもの。
別に、あなたの隣人は悪人じゃないのですよ。同僚も、経営者も、ビジネスパートナーも、大体においてはそんなに悪気はないのですよ。
なのに、どうしようもなく狂気の渦に飲まれてしまう。親から暴力を受けた子が、大人になるとDV人間になってしまうように。
その「狂気」は一体どこからやってくるんだ?
そんな疑問を持ってほしいのです。
そして「お金」というものを、疑惑の目で見てほしいのです。
仮想通貨になればいいってもんじゃない。仮想通貨だって「資本」として機能するなら、結局は同じことの繰り返しになるだけです。
わかりやすい「歩」に惑わされないでください。
「王」を取るためには、どうしたらいいか。王手をかけるためには、どこから崩したらいいのか。確実に一手一手、地道に積み重ねていけば崩す手はあるのです。
精神世界的に表現するなら、「この物質世界は幻想である」ということに気づいていくのです。現在のお金が「信用」という幻想によって担保されているにすぎないように。
抜本的に考えてください。
「だってそういうものでしょ」ではなく「何かがおかしくないか」と。