toggle
2018-02-01

「滅亡」という名のエンタテインメント

「世界はもう終わるんだ!」
「人類は滅亡するんだ!」
そういうことを気にかける人がいます。

私が笑ったのは、そんな滅亡に関するこの記事です。


最新滅亡wwww
やっば、お腹いったwただでさえ割れてるオイラの腹筋がもっとムキムキしちゃうぅwらめええwww

もうね、滅亡って楽しいんですね。
人類の滅亡って、エンタテインメントなんですね。
まあ確かに、昔っから人類滅亡系の映画も人気ありますもんね。

だけどね、人類が滅亡するとか地球が滅亡するとか、そんな滅亡が好きなら、もっと確実に滅亡するものに目を向ければいいのにって思うんですよね。
未来において100%確実に滅亡するもの。
あなたです。

死から逃亡したがる人たち


あなたは未来のいつかに、確実に滅亡します。100%滅亡します。
このブログはスピリチュアルサイトなんで、正確に言うなら「あなたの肉体が」ですね。

肉体は確実に滅びます。息の根は止まります。
100年後、あなたはこの世にはいないのです。
少なくとも、今の肉体をまとった状態では。

だから、人類とか地球とかの滅亡を考えるなら、まず自分の滅亡に目を向けたほうがいいのです。だって、そっちのほうが確実に起こるから。しかも自分が対処せねばならんから。

だけど、滅亡マニアじゃない人も含む多くの人は自分の滅亡に目を向けようとしません。むしろ、回避する方に動きます。

あなたは、死がやってくること、死ぬことを怖れている。どうしたら長生きできるだろう? どうしたら、ある種の不死に到達できるのか? 人は、多くの方法を試みる。

子どもを持つのは、そうした方法の一つだ。だからこそ、子供が欲しいという絶えざる衝動がある。子どもを持ちたいという、この欲望の根源は、子どもとは全く関係がない。それは死と関係している。あなたは、自分が永遠にここにいることはできないと分かっている。どれほど努力しようと、それは失敗に終わる。

死について 41の答え: 死を人生の最高の贈り物にするために
第2部未知なる旅 1生まれもせず、死にもしない

子どもを作れば、少なくとも10年位は「自分は滅ぶ」という現実から逃避することができます。上手くいけば、子が孫を作りその孫の面倒を見ることで、また逃避ができます。
だけど、それは真理と向き合うことを引き伸ばしているに過ぎません。子を作って孫の面倒を見たところで、あなたは確実に滅ぶことに変わりはないのです。

「―目標― 〇〇さんと結婚してお互いに高めたり、励ましたりする家庭をつくりたい」
(中略)
 「自分で転げ落ちた坂ですから。自業自得なんです。なんのために生きているかわからない。1日に1回は地下鉄に飛び込んで死にたいと思います」
(中略)
もし自分が結婚することができたら、「子どもは褒めて育てたい」と話す。

この男性は、死にたい死にたいと思っているのに、結婚し子どもを作ることを夢想しています。今の世がひどいと感じているのに、そんな世で子供を作ったらなんて現実逃避を。精神状態が追い込まれているせいでしょうけれども、大変ひどい分裂ぶりです。

生まれた人は死ななくてはならない。始まったものは終わらなくてはならない。しかし、終わりがなければ、始まりもありえない。だから、終わりをまぬがれたいと思ったら、けっして始まりを望まないことだ。もし始まりなきなものを望むなら、永遠を望むなら、始まりを切望しないことだ。ただ、始まりから自分を救おうとしてごらん。
(中略)
もし死をまぬがれたければ、別の子宮に入っていかないようにすることだ。もし、別の子宮に入っていきたくなければ、あなた自身の内側深く、深くへと入っていくことだ。(中略)もし、あなたが別の子宮に入っていきたくなければ、あなたは欲望から、欲しがることから自分を救わなくてはならないのだ。

死について 41の答え: 死を人生の最高の贈り物にするために
第1部死は最後のタブー 5この世から自由になる

私は街中で、お腹の大きな妊婦やマタニティマークを付けている女性を見ると、暗い気持ちになります。
「ああ、この世に命を生み出すのか。ずいぶんと残酷な人なのだな」と。
生を生み出すのは、死を生み出すことと同義です。

精神分析のラカンは、鏡に映る自分を自分とは認識できない幼児は、母親の容認の目線によって、肉体と自分を同一化させると言う。つまり繋ぐための仲介者がいるということだ。
その人がイエスというからそうした。母親のような、女神のような、何かしらの存在がいなければ、この肉体の甲冑の中に自分を押し込めるというのは、到底怖くてできないことだと思われる。なぜなら、それは絶望の世界へ幽閉されることを意味する。
(中略)
幼児は肉体に入れない。母親は入りなさいと言う。安心して幼児は、絶望の支配する世界に幽閉される。

逃避は子育てに限りません。仕事だって趣味だって時には瞑想だって(!)逃避の手段にできます。とにかく人は逃げたいのです。「自分はいずれ滅ぶ存在である」という事実から。

週刊ポスト 2018年 2/2 号 [雑誌]

高齢者向けの週刊誌が「死ぬまでSEX!!」と煽るのも、「自分は滅ぶ存在である」ということを否定したくて仕方がない人が多いからでしょう。だって、普通30代半ばを過ぎた男の性器なんてそんなに役に立ちゃしないし「出したくてしょうがない」という衝動だって、本来的には無いはずなんです。

それをいつまでもセックスに縋りついていたいのは、歪んだ支配欲もあるでしょうけれど、一番大きいのは死への恐怖なのでしょう。セックスをすれば、若かりし頃の自分を思い出し「まだまだ大丈夫!」と思えるのでしょう。若い女に相手をしてもらえれば、「まだ自分も若い!」と老いから目を背けることができるのでしょう。だから「死ぬまでSEX!!」が売れるのでしょう。素人の女としては非常に迷惑ですが。

だけど、わたしたちは確実に滅ぶのです。少なくとも肉体レベルでは。
地球の滅亡や人類の滅亡を考えている暇があったら、自分の滅亡について真剣に向き合ってみたほうがよいのです。だって、それは必ず訪れるものなのだから。

もちろんスピリチュアルなスタンスとしては、魂は滅びません。
だけど、この肉体で過ごす時間は滅ぶのです。この名前でこの時代で生きる自分は、滅ぶのです。メメント・モリ。死を想うからこそ、生はあぶりだされる。実はこれは、強烈な生へのスポットライトなのです。

日本人が不安だというのは、現実から逃げているから不安なんだと考えています。だから、嫌な現実からも逃げないで、それを直視することから出発していけば、不安というのは克服していけると考えています。

私には介護なんてできない

「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白

自分の滅亡(死)から目を背けていると、家族や周りの人の老いや死にも鈍感になります。
その結果、突然やってきた介護に人生をつぶされてしまうのです。

私個人としては「何があっても親の介護はしない」と心に決めています。
憲法24条が改正されたとして、「介護は家族がしろ!しなければ逮捕する!」ってもし言われたとしても、「アッハイ。じゃあブタ箱に入れてください」って言います。
【参考】「家族は助け合わなくてはならない」自民党の24条改憲案は「オッサンのファンタジー」? 谷口真由美さん│憲法24条を考える
【参考】戦前に向く自民党の憲法24条改正案「女性は家の中で…」│NEWSポストセブン

絶対介護はしません。
なぜなら、私が親の介護をしたら高齢者虐待→介護殺人のコンボを鮮やかに決めることが目に見えているからです。もう確実に仕留める気があります。やる気満々です。モチベ高いでー。
私がそもそも親と縁を切ったのは、自分を殺人者にしないためです。自分に殺人を犯させるくらいなら、ブタ箱にだって入りますわい。とにかく親の介護はしない。

だけど、親の介護はできないけど人様の介護はできます。
実際に私は昔、介護の仕事をしておりました。介護福祉士の資格もあります。

介護というものがリアルにわかっている介護士ほど、「身内の介護は無理だわ」といいます。お金をもらって時間を区切っているからこそ、なんとかできるもの。365日24時間、しかもどれだけ続くかわからない介護なんて、無理です。つぶれます。

だから、私は介護殺人をした人を責めることはできません。
「いや、ですよね。がんばったんですもんね」としか言えない。
「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白では、認知症の母親を介護している男性へ「殺人を犯してしまった人になんと声をかけるか」と問いかけます。男性は「介護終わったのですね」と言いたいと。そう、責める言葉なんて、かけられないですよ。終わったんですね。殺しちゃったからには良かったですねとは言えなくても、ゴールしたんですねって。
【参考】“介護殺人”当事者たちの告白 – NHKオンライン

たぶん、介護離職などで人生つぶれちゃう人がいるのは「介護のリアル」を理解していないからなんだろうな、と思います。なんとなーく「年とったら面倒見なきゃなんないよな」くらいにしか考えてなくって、実際そうなった時にあまりものハードさに現実を受け止められない。

じゃあ愛情があって親孝行したいと思っている人はどうしたらいいのか。
金払って施設入所してもらうのが一番でしょう。

彼氏を介護するつもりはありません。介護は老人ホームとか病院とか、専門家に任せて家族は後方支援。お花を持って行って、愛してるよって言うのが役割です。ちょっとお金はかかっちゃうけど、親の介護も自分では絶対にやっちゃいけない。

西原氏のこの意見はものすごく素晴らしい。
自分で介護しないでお金払ってみてもらって、自分は週に1~3度くらい顔出して、たまには介護タクシー呼んで連れ出して、ちょっといいゴハンでも食べに行く。それで「おいしいねー」って言ってニコニコしてればいい。

こうすれば、ずうっと仲良くいられるし、相手を憎むこともない。
死んだ後も「あの人が生きていた頃はねぇ」なんてキレイな思い出で語れちゃう。
親孝行したいなら、お金貯めることですよ。自分で介護しないでしっかりした高級有料老人ホームにいれることですよ。子どももハッピー親もハッピー。WIN-WINじゃん!


自分が滅びていくことをリアルに受け止めれば、現実の処理能力が高くなります。だって、自分の未来に確実に死があることを認めることは、何よりもこの世界の現実を真正面から受け止めることになるんだから。究極のグラウンディングですよ。

人類よりも地球よりも確実に滅ぶもの。
それが、あなたです。

死について41の答え
OSHO
めるくまーる
リンデンバウムの一番人気!スピリチュアルカウンセリング
関連記事