このタイトルを見て「だよなー」と納得した人は、読む必要がありません。あなた向けの記事ではありません。
怒るのは気持ちの良いことだといわれて「は? どういうこと?」と理解のできない人は、ぜひ読んでください。
あなたが理不尽に怒られる理由
「怒りは快感だ」といわれて実感できない人は、一般にいうところのいい人、善人であります。怒りというものを悪と認識していて、できるだけ穏やかであろうと努力している人でもあります。
だから理不尽にキレる人の気持ちがわからない。
どころか、「こんなに怒らせるのはが自分悪いからだ」だなんて思っています。
うん、まあ、あなたにも悪いところがあるんでしょう。人間は完璧ではありません。DV男にだって長所があるように、いくら善人だって短所は絶対にあります。例えば、優しさは時に長所になりません。「優しいからこそ男をダメにする」というように。
でも、だからといって理不尽に怒られることを「自分のせいだ」と思っていては、一生サンドバックで終わります。他人の「感情のゴミ箱」として生きていかねばなりません。大体ね、同じことやっても他の人ならそこまで言われないのよ? 自分だけが言われるのはおかしいでしょ?
あなたが悪いわけではない。けど怒られる。
どうしてでしょう?
それはね――
怒ったらスッキリするからだよ!!
はい、ここでまたあなたは「えー!?」と驚いているでしょう。
だって、そういう人だからこそ怒りのはけ口にされるわけですから。
でもね、これって、そこまで異常なことでもありません。
むしゃくしゃしたときに、海に向かって「バカヤロー!」と叫んでみてください。クッションや枕を殴ってみてください。橘いずみの「永遠のパズル」を歌ってみてください。
わかってる!よくわかってる!!でもできない!!!
スッキリするでしょう。
それは怒りをぶつけたからですよ。
実に理由もなく不毛に、理不尽に。
この現象が必要以上にキレる人には起こっているのです。
あなたに怒った後、相手はスッキリしているのです。
き゛ん゛も゛ち゛い゛い゛! のです。
あー、ばかばかしい。
怒られるの、ばかばかしい。
反省するのも、ばかばかしい。
そういう理不尽なキレ芸をする人間を相手にしたときどうすればいいか?それは各種モラハラ対策本をお読みください。
私のおすすめはとなりの脅迫者です。毒になる親を書いた人のモラハラ対策本です。
怒りを「武器」として使え!
さて、ここまで読んできた「いい人」のあなたは、怒りのエネルギーがどれほどパワフルであるかの体験者でもあります。怒りを向けられただけで委縮してしまい、いいようにされてしまうんですから。自分が悪いと思い込まされ、力を奪われてしまうのですから。
かのように、怒りのパワーというのは絶大です。盤石な権力者ヒラリーを破ってトランプが選挙に勝ったのだって、抑圧された国民の怒りを呼び起こしたからです。
理不尽な怒りを受けてきたあなたは思うことでしょう。
「自分は人にあんなひどいことをするものか」と。
確かに意味もなく理不尽に怒るのはいけません。
だけど、怒りのエネルギーは建設的に使えば素晴らしいパワーとなります。ガンジーが非暴力非服従の抵抗を大帝国イギリスに対して行ったのだって、怒りが元です。マンデラが黒人差別に抗議して立ち上がったのも、怒りが元です。フェミニストが女性の権利のために戦えるのも、怒りが元です。
いつもニコニコしていてはいけません。あなたはその絶えざる笑顔のせいで感情のゴミ箱にされ、雑巾のように使い捨てられるのです。いつも怒りっぱなしではいけないように、いつも笑いっぱなしではいけません。

東洋の伝統的な医学では、喜びは心を痛めるといいます。喜び過ぎると意識がゆるんで、かえって情緒不安定になってしまうのです。「いつでも感謝!」「笑顔でHAPPY☆」ってSNSのプロフ欄に書いてる人こそリストカッターだったりするのは、まさにそういうメカニズムです。障らぬリストカッターに祟り無し。おっかねぇ~(ブルブル)
このように、喜びや笑顔も行き過ぎると害になることを、心に留めてください。
逆に、怒らなすぎるあなたは怒りのエネルギーを建設的に使う有用性に気付いてください。自分のために怒ることは自尊心を育てるために不可欠なプロセスです。
じゃあ、どうやって怒りのエネルギーを健全に使ったらいいのか?
腹が立ったら怒りなさいなどを参考にしてください。