この記事は、以下の記事の続編です。
ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆
ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆アスペクト編
ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆ハウス編
ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆ルーラー編
「あの人って○○代半ばから変わったよね」と思ったり、はたまた自分自身があるときを境にガラッと変わってしまった。そんな経験は珍しいものではありません。
ホロスコープリーディングで様々な手法を使って、その変化を説明できることもあります。
でも、そうなるとかなりディープな知識とリーディングの腕を要求されます。かつ、教科書的に読んでたんじゃ全然ダメなので、とにかく数当たって実践例を積むことも大切です。(本で勉強できるのは、あくまでも「基礎」ですよー)
それはちょっと、めんどくさいですよね。
ね。
なので、ここではシンプルに「惑星の年齢域」を使って、「今の自分の長期的なテーマって何?」をザーックリと見る方法をご紹介します。
年齢域で長期的なテーマを見る
ホロスコープで扱う惑星には、「年齢域」があります。
ある年齢の間は、その惑星のエネルギーを使いこなすことが大きなテーマになるのです。
似たようなサインとハウスにいる星が続く場合は、それほど変化はありません。逆に性質の違うサインで全然違うハウスだったら以前とはガラッと変わります。その場合は違う性質を強化しなきゃならないので、変わったように見えます。実は「あの人変わっちゃったね」じゃなくて、もともと持っていたものが表面に出てきただけなのです。
例えば、4月5日生まれの人がいたとします。
当然その人は、おひつじ座(太陽がおひつじ座)。太陽の年齢域であるアラサーの時は、おひつじらしく「エネルギッシュにシンプルに何でもサクサクあんま迷わない的な性質」がクローズアップされます。裏表なくて空気ちょっと読めないけど付き合いやすい人です。
でも、その人の火星は魚座にあったとしたら?
その場合、アラフォー(火星の年齢域)になると打って変って、優柔不断で「私、どっちでもいいかもぉ」とうだうだうだうだしていつまでたっても物事が決まらず結局最後は流されるという面がモリッと出てきたりするのです。
(もちろんそれが悪いってわけじゃなくて、スピリチュアルに言うなら受容性をはぐくむってテーマだったり、清濁併せ呑む器の大きさだったりします)
星のテーマをちゃんと自分が使いこなせているかどうか、どれだけその星のエネルギーを自分のものにできているのかどうかの判断は、周りの人を見るとわかりやすいです。
「えっ、私24歳で金星年齢域なんだけど、金星が入ってる獅子座っぽいところが無いわぁ」という人は、大抵周りに獅子座的女王様や俺様がいたりします。
自分で使いこなさないと周りに投影しちゃうんです。当然それは他人だから、相手にどうしようもなく振り回されちゃう場合もあります。しかもその人を切ってもまた同じような人間が降ってわいてくるんだよ~(涙)
自分の星を使いこなすのは大事っ!!!
その中でも特に「現在における超重点テーマ」に指定されているのが、その年齢域の惑星なのです。
どう読むか
さて、それでは自分のホロスコープを用意して、実際に年齢域に当てはまる惑星を見てみましょう!
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ホロスコープを作成したら、自分の年齢がどの惑星に当てはまるか探してください。
0~ 7歳 月
8~15歳 水星
16~25歳 金星
26~35歳 太陽
36~45歳 火星
46~55歳 木星
56~70歳 土星
71~84歳 天王星
85歳~ 海王星
死の瞬間 冥王星
該当する惑星について以下の3点をチェックしてください。
- 星座(サイン)
- (出生時刻がわかる方のみ)
- サビアン【参考】
それがあなたの年齢域におけるテーマ、自分のものとして使いこなせるよう鍛えるべき資質です。
「もうちょっと詳しく見たい」という人は、該当する星のアスペクトやプログレスやトランジットやハーフサムやヘリオセントリックや、もう色々色々テクニックはゴッソリありますので、どうぞお好きなように料理してください。でも、上の三点だけでも結構な情報量だと思いますよ。特にサビアンは抽象的象徴だし濃くリーディングできます。サビアンのリーディングはタロットのリーディングみたいなもんだと思うといいですよ。そう、考えるな!感じろ!!
年齢域と詳しい説明は以下の通りです。
月:0~7歳
インナーチャイルドケアで月と水星の状態に注目するのが大切、というのはまさにここなのです。
幼少期の自分の状態をもっともクリアに出してくるのがこの月です。
でも当然ですがそんな時期に「自分の惑星のエネルギーを使おう!」なんて思ってるお子様なんておりません。いたら若干怖いです。ゆえにナチュラルに環境の型に左右されてしまいます。力の無い子供ゆえに、仕方のないことではありますが、これがキッツイ配置だったりするとやっぱ切なくなります。
月のアスペクトを見ると、その人の幼少期の心的外傷や、母との関係などがリアルに推理できます。(中略)
世の中に「人はこうあるべき」という基本的な教科書のような基準があると想定すれば、そこからおおいに逸脱する傾向を持つ資質は心の傷とみなされます。しかし、そのスタイルで個人の基礎的な人格が形成されているため、傷ついた感情が再現された時に、その人は自分らしさを感じてしまうのです。幼少期とても寂しい経験をした人は、その後寂しい経験をするたびに、安心感や自分らしさにもどってきた感情を感じることも多いのです。
完全マスター西洋占星術 (The series of perfect master) P99
水星:8~15歳
小学校中学年から中学校までは水星の年齢域です。
西洋占星学ではこの頃に知性が発達すると考えられています。この時期に自分ならではの「学び方」を自然と身に着けていくのです。
この時期に勉強が楽しいと思えた人は、生涯知識を吸収していくことが上手くなるでしょうし、習うより慣れろ方式で親しんだ人は「マニュアルを読む前にとにかくまず動かしてみよう」というタイプになるでしょう。ゲームを攻略本なしでクリアするのが快感!という人は、大体この時期に「自分の知性のみで切り開く快感」を体験していることでしょう。
月と同じく、社会的に力の無い分意識的にやるというよりは自然開花という側面があります。
金星:16歳~25歳
若々しい青年期。それこそが金星です。
この時期に金星のエネルギーを使って存分に「遊んでおく」ことは人間的魅力を開花させるために非常に大切です。正直ちょっとオイタしたっていいし、むしろしたほうがいい。ここで遊びが足りないと、年取った時にスゲエつまんねえ大人になってしまいます。年取ってからはすまして何もなかったような顔してていいので、この時期だけはちょっとチャラいこともやったほうがオススメです。「楽しい!」を貪欲に追求しましょう。
バカでもいいのです。というか「バカになれ!」って話です。
バランスのとれた人格を成長させるには、光と闇どちらも必要です。
あまりにもニコニコ笑顔の優等生でいても駄目だし、犯罪を起こしても駄目です。
白でも黒でもなく、グレーゾーンこそが、大人には大切なのです。
ゆえに、若いうちにある程度の「ワル」をこなしておくことが大切です。
大人になって責任ある立場になってから「ちょっとハメ外しちゃった★」なんてやっても通用しません。代償が大きすぎます。若いうちに多少こなしておかないと、加減がわからない危ない大人になってしまうのです。
性犯罪を起こしたりストーカーになっちゃう医者や教師って意外とニュース欄で見るでしょ。ああいう人たちって、思春期にも超真面目に頑張ってきたんですよ。毎日塾通って勉強して受験戦争に勝ってきたんですよ。
そういう人が大人になって自分の欲望にちょっとだけ正直になってみると、一気にゲージふりきれちゃって大変なことになる場合があるんです。
金星域では、まじめすぎるとダメだよ。
金星は基本、アホの子なんだから。アホにならんと。
この時期は、あなたなりのやり方で冒険しましょう。失敗したって後の肥やしにできます。
現在愛にあふれる優しくピースフルな藤生氏だって、若い頃は正直ピーでピーなアレばっかだったのです。
太陽:26~35歳
ようやく!真打登場です。
月~水星~金星のあたりでは、そこまで「確固たる自分の意思」がありません。周りの環境になんだかんだで左右されます。まだ独り立ちできない時期は、左右されざるを得ないのです。
ですが、太陽の年齢に来るとそれが変わってきます。
「自分」が出てきます。誰の思惑でもなく、自分の意思を使って自分の足で行動することにチャレンジしていくときです。この時期に人任せにして流されていると、年取ってから「私が本当にしたいことは何?わからない…」という自分探しちゃんになってしまいます。もし受動的に周りに流されたとしても、「流されるということを選択している自分」を意識してください。結局選んでいるのは自分の意思なのです。
「だって○○がこう言ったから…」と周りのせいにしては気づけません。あなたが「流されること」を選んでいるのです。そのことに気づいてこそ、自分のなかの湧き上がるエネルギー(太陽)とつながることができます。
昔の女性は二十歳そこそこで太陽が未発達なまま結婚し、夫に太陽を投影してしまっていました。
現代の視点で見ると、それはとても不幸なことです。自分の星を使いこなせないと、結局心のどこかにぽっかり穴が開いたような虚しさに襲われてしまうからです。
「太陽は夫とみなす」というリーディング方法もありますが、今の時代をイキイキ生きるには「太陽=夫」ではいけません!!女性であっても、きちんと自分で太陽を使いこなしてください!
それでこそ団塊の世代の女性の多くが悩まされてきた「他人から見たら幸せな女のはずなのに心ポッカリ虚しい症候群」にハマらずに済みます。(今の時代は専業主婦はダメだよっ!太陽をちゃんと使いこなせている人は、専業主婦になんかならないよ!!)
あと、アラサー太陽域には一大イベント「サターン・リターン」があります。
ちょっと長いのですが引用します。
太陽の年齢域では、人生の目的を発見しなくてはなりません。太陽の働きの極意は、何かを得ようとするときに、それが外からやってくるものではなく、自分の中で意欲的に意志することで、結果的に外界からのチャンスさえもが引き寄せられてくるという現実を認識することです。危ないときに自分を信じて大丈夫だと確信し、そのように行動することで結果的に助かることも多いのです。
人は二十六歳から三十五歳までに太陽の意識を開発しなくてはならないのですが、実際にこうした太陽の真の力を発揮することには、多くの人が困難を感じるでしょう。特に太陽意識を開発するための最大の試練が、「サターン・リターン」です。これは出生図の土星の位置に、現在の天を移動している土星が回帰することを表していて、誰もが29歳前後に体験します。
サターン・リターンの時期には、これまで自分を支えていた自己尊重観が、実は親、先生、社会から与えられた価値づけを模倣することで形成されていたにすぎなかった事実に気づかされます。土星が一巡することで、それまでの土星の価値観が一度死んでしまうのです。これ以降は、自分のあるべき土星像、すなわち“人生の最終的な達成イメージ”を、自力で発掘しなくてはならない時期が到来するのです。この時期以降に、やっと太陽の力がどこに向かえばよいのか判明します。太陽は土星の基準に沿ってでないと活動できないからです。土星が借り物の人生達成イメージを持っている二十九歳以前は、太陽もまたその借り物の目標に向かって走るので、誤った努力による労力の無駄がおきやすい面があります。
完全マスター西洋占星術 (The series of perfect master) P109~110
火星:36~45歳
さあアラフォーの皆さんお待たせいたしました、火星域ですよぉ~!
40は「不惑」とも言いますね。まさしくその不惑、断固とした自分を対外的に示していくのが火星域のテーマです。
火星と言えば仕事の星。アラフォーが社会人として一番脂ののっている働き盛りであることは偶然ではありません。もうガンッガン!働いて成果を上げるべき時期なのです。
ちゃんと太陽を発達させて使いこなせているなら、「自分はこうしたい!」がわかっているので、それを行動に示していくのは簡単です。面白いくらい仕事が乗ってきます♪
雑用ばっかでつまんなかった新人時代とは違って、自分の裁量が利いてやりがいのある仕事を任せてもらえるようになるのもこの時期です!
逆に太陽期をのんべんだらりと人任せにしてなんとなぁ~く流されていた人は、ここで痛いしっぺ返しを食らいます。ユングの言うところの「35歳までにアニマを獲得していない人は、以後急速に老けこみ、退屈で魅力のない人物に変わる」です。ダンナ任せにしてないでちゃんと太陽を自分で使わなきゃいかんよぉ~!
火星期に大切なのは「バトル」です。なんてったって戦闘神マルスだかんね!
気に食わんことは気に食わないのじゃっ!!と全面的に自己主張しなきゃはじまりません。嫌なことは嫌って言わなきゃ伝わらないのです。他者との間に健全な境界線を引くことがとーっても大切です。
親しき仲にも礼儀あり! 自分を真に尊重してもらうためには、主張が欠かせないのです。「黙っていてもわかってくれるでしょ」は甘えに過ぎないことを、アラフォー段階でちゃんと気づかねばなりません。
「いつでも笑顔でニコニコ丸くおさめる♪」やってちゃダメな時期なのです!
大人気ないですって?
ちゃんと自分を堂々と主張できる人間こそが大人よ!
いつも流されて周りに合わせる人間のほうが精神的に自立できていないオコチャマだね。
火星が弱い人間はどこ行ってもナメられがちです。「こいつの言ってることなんか適当に聞き流してOKだろ」と軽んじられてしまうのです。もったいない!
なめられちゃアカン!ビシッと決める時は決めよ!!それを学ぶのが火星域です。
いいか。バトれ!!
私自身の火星域の個人的な感想はこちら:アラフォー、獅子座の火星を生きる


46歳~死ぬまで
長くなったので、46歳以降は次の記事に分けます。
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