前の記事では、ホロスコープとは、あなたの内側に10人格いるようなものだと説明しました。
この記事では、その10つのエネルギーポイントがどのような関係を作っていくかについて、ザックリ!説明します。※ほんとにザックリ大まかに説明しますので、詳しいことや基礎にはふれてません。疑問がわいた方やちゃんと理解したい方は、ぜひ西洋占星学を勉強してみてください!
内なる10人格がお互いにどのような関係を持っていくのか、というのがアスペクトになります。
その人その人によって、惑星同士のかかわり方はぜんぜん違います。
「太陽が木星とは仲がいいけど、土星とは険悪(=やる気はあって楽天的にがんばろうとするけど、なぜか現実が足を引っ張ってくる)」とか、「水星と火星の連携はすんなり行くけど、冥王星が邪魔を入れてくる(=資格をとろうと思ったときに勉強自体ははかどるのに、不慮の事故や運の悪さで失敗しがち)」とか、「金星がどの天体とも結びついていない(=自分の女性性を自覚しにくくて、出てくるときは突拍子もなくて自分も周りもビックリ)」とか、とにかくさまざまなパターンがあるのです。脳内会議で思考がスムーズに行くかごちゃごちゃグルグルするかの差は、アスペクトに表れます。
アスペクトというのは、惑星と惑星とのかかわり方、結びつきの形を示します。
その人の持つ、特定のエネルギーがどんな風に流れていくのかを見ることができます。
まずはこちらの無料チャート作成で自分のホロスコープを作ってみてください。
ちなみに↑このホロスコープはカゲロウプロジェクトの作者、じん(自然の敵P)さんのものです。
いやあ、すばらしいスクエアっぷりですね!そりゃリア充も呪いますね!土星が私のDESとかぶってるんで、ぜひ結婚してくれないですかねかなりいい感じだと思うんですけどね、えっキモイBBAは黙ってろですか?じゃあ来世でよろしくお願いしますご主人!
気持ち悪いパッションのあまりうっかり脇道にそれたので本題に戻ります。
アスペクトをザックリ見ると、赤い線は対立や葛藤のある関係で、青い線は調和や協力関係になります。
円の内側にゾーンで赤くなっているのは、一蓮托生って関係です。
(「じゃあ緑は?」と聞かれそうですが、初心者がそこまで気にすると頭がこんがらがるので、緑はとりあえず脇に置いておいてください)
上のじんさんのホロスコープは、赤い線がモリモリ出てますよね。しかも星の配置自体が偏ってますよね。あるとこと無いところの差が激しい。
いいですねー。ある分野では天才的だけど、ある分野ではまったくのクズって感じです。すばらしい。私のホロスコープもそういうタイプです。
自分のホロスコープを見て、どの天体とどの天体がどんな関係で結ばれているのかを見てみてください。どこが仲良くて、どこが仲が悪いのか。
そうすると、自分の中のエネルギーの巡り方のパターンが見えてきます。
天体擬人化で見るアスペクト
では、実際にアスペクトによる結びつきで、どのようにエネルギーを受け渡していくのか(あるいはそれをしないのか)ということを、見ていきましょう。
例として、私自身の太陽の配置で説明します。
まずは、登場人物を。
太陽(蟹):人生のモチベーション担当。デフォルトではこんな感じで頼りがいがありますが、私の太陽は色々こじらせちゃっててもっと残念な感じです。
金星(蟹):デフォルトではアイドル系カワイコちゃんですが、やっぱり私の場合は色々こじらせてて残念な感じになっています。
月(牡牛):私の場合、太陽より月のほうが社交的で目立つ(いかんせんカルミネート)しっかり者です。しっかりしすぎてて若干ケチ。現実適応力モリモリ。
天王星(蠍):オタク。
冥王星(天秤):引きこもりを人との交流に強引に引っ張ってくる人。冥王星なのでお尻の叩き方が半端なくキツイ。土星が仏に見えるレベル。
使命を果たすためなら荒業でもゴリ押しでも何でもしてくる。(そして引きこもりはそれくらいやらないと動かないので丁度よかったりする…)
(詳しい天体の解説はホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆をみてね!)
12室引きこもり体質な残念太陽
12室的には、これが前向きなモチベーション
4室なら「家族のためにゴハン作るの楽しい☆」になるのに。ハウスによる女子力格差。
みんなと仲良くな11室でリアリスト牡牛の月
自分の興味あること以外、全く関わりたくない蠍座天王星
専門用語で説明しますと、太陽-金星(合)で月-天王星のオポジションに太陽(&金星)が調停しています。加えて、太陽-冥王星スクエアです。
「室(ハウス)」についてはホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆ハウス編をご覧ください。
モチベーション(太陽)に関わる私の脳内は大体こんな感じです。
いつも引きこもってたくてダラダラダラダラしているので、上の人に怒られてようやっと重い腰を上げます。
このシリーズ自体も「こんなマニアックな記事誰が読むんだよwないからww」と全くやる気がなかったのですが、「必要だから書かせているんだ!」と上の人に怒られてようやく作成している有様です。
ガイドは全部わかってるを読んだ方なら「いい加減学習しろよ」とおっしゃりたいところだと思いますが、これが私のパターンなので、結局これからもダラダラし続けると思います。(そして尻を叩かれてようやく動く)
ソフトアスペクトが「使えねぇ」理由
以下、西洋占星学の基礎知識がないとわからない内容になっています。何を書いているのかわからない方はグーグル先生に聞くか、完全マスター西洋占星術等の書籍をお読みになってください。
ソフトアスペクトは「調和してて幸福をもたらす。運がいい」とかそういう記述を見るたび、私は「時代が読めてないなぁ」と思います。
今の時代、はっきり言って、ソフトアスペクトばっかりの人って「使えない人」です。
いえ、これが50年前だったらソフトアスペクトは紛れもなく「幸運な人生を約束する資質」だったんですよ。高度経済成長期でイケイケドンドンな世相だったら、何の疑問も持たず「波風立てず周りに合わせる人」がスムーズに生きられるのは自明の理でした。
ですが、今の世相は違います。
野中尚人・学習院大学教授(現代日本政治)がこう指摘した。
「(中略)戦後日本は恵まれていて厳しい決断が必要とされる局面が少なかったから、切り開く人材が枯渇している。改革を実行に移せる人をどうやって育てていくかが重要だ」
民主主義って本当に最良のルールなのか、世界をまわって考えたより
ソフトアスが多い人は厳しい決断をして切り開くことはできません。
だって、調和したいんだもん。人の顔色伺ってたいんだもん。
そう。今のハードモードに突入した時代にソフトアスって、使い勝手悪いんですよ。
ハードアス持ちが、そのハードさを使いこなして「負けてたまるかこの野郎!!」って噛み付かないと、人生は開けないんですよ。
今の時代は、グランドトライン持ちより、Tスクエアやグランドクロス持ちのほうがのし上がります。
もちろん、ハードアスペクトは使いこなすのが文字通りハードですから、きっついことはきっついです。
でもソフトアスを使いこなすより、ハードアスを使いこなせるようになったほうがエネルギー量は断然大きいです。こなせることは多い。
わかりやすく言うなら「視野が広い(=適応範囲も広い)」です。違う要素が交じり合うのがハードアスだから。逆に言うとソフトアスばっかの人って、視野が狭い!=ソフトアス強い人の話って、マジつまんない。退屈!!
「なんでそんなにツマンナイ人生送ってて平気なの…」って思う人って、たいていグランドトライン持ちだったりします。
逆に「うわー、スゴイ面白い生き方してる!カッコイイッ!」って見てるだけでワクワクさせてくれる人はTスクエアかグランドクロスを持っていますね。それか上でご紹介したじん氏みたいなスクエア祭か。(オポジションよりもスクエアのほうが当たりがキツイので、面白い人が多いです)
自分の中のハードアスを生かすほうが、今の時代は有利にオモロく生きられますよ。
だって「波乱を楽しんで生きちゃおうぜ♪」「逆境になればなるほど燃える!!」ってのは、ハードアスの領域だからね。
波風立てたがらないソフトアス野郎の軟弱さなんて笑ってやるわ!
ちなみにわたしもTスクエア持ちですっ♪ 人生楽しいぞーっ!
Tスクエアは私にとっては幸運の配置ですね!
こうやって文章を量産できるのも、水星と海王星がガッツリ対立してくれているおかげです。ハードアスじゃないと、ここまでのエネルギーはわかないでしょう。
ちなみに、芥川龍之介も水星-海王星ハードアスペクトの持ち主です。
ハードアスペクトって実にすばらしいワ♪
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ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆ハウス編につづく