ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆

ホロスコープ

星占いが当たらない理由で、ホロスコープとは人間の中に10人格(=天体)あるようなもので、それを複合的に観ていくものだと書きました。
だから、その10人格のうちのひとつ(太陽星座)しかみない12星座占いの精度は低いのですよ、と。

ここでは非常に趣味に走って、その10人格を擬人化してホロスコープを説明します。

あなたの中にいる10の人格

人間がそこまで単純にできていないのは、皆様よくご存知のことでしょう。
ポジティブな面もあればネガティブな面もあって、天使みたいなところもあれば悪魔みたいなところもある。クールだと思っていた人が意外に熱い面を持っていたり、達観してるかと思えば子供っぽかったり。

西洋星占学ではホロスコープを作成して、そんな人間のいろいろな面を見て判断していきます。
まず、自分の10天体がどこの星座にあるのかチェックしてみてください。
そのほうが面白いと思います。「えっ、私○○座でもあったんだ!」みたいな。

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太陽

sun

よく知られている「×月△日生まれは○○座」とはこの太陽の星座のことです。

太陽はモチベーションをつかさどります。その人が「やる気」を出して何か自発的に「やりたい」と思うときに、ここのエネルギーが使われます。
なので、太陽が発達している人は、やる気満々です。表面的にわかりやすいかどうかは置いておいても、熱いです。自分の中の太陽のエネルギーをうまく使える人は、やる気を奮い起こすこと、モチベーションを保つことが上手いです。「自分が何を望んでいるのか」知るのが上手いということです。
逆に言うと、太陽のエネルギーを上手く使えなかったり、使い慣れていない人は、やる気が起こらなかったり、自分が何を望んでいるのかがわからなかったりします。

Luna

ホロスコープで太陽の次に重要とされる天体が、この月です。

月の位置を正確に出すには、できうる限り出生時間を正しく入れてください。
分単位でわからなかったとしても、午前、午後、明け方、夕方、くらいのザックリさでいいので、とにかく入れてください。まったくわからないと、かなりの誤差が出る可能性があります。
(出生時間が4分違えば変わってしまうのがホロスコープです)

月は感情や生活をつかさどるエネルギーです。
月のエネルギーが発達している人は、自分の気持ちをきちんと感じ取ることができます。自然、他人の気持ちを思いやることも上手くなっていくでしょう。
逆に月のエネルギーをうまく使えない人は、感情が支離滅裂になります。ツンデレもいいかげんにせいや!というヒネクレ者は大抵月のエネルギーに振り回されるばかりで上手く使いこなせていません。

水星

Mercury

水星は知性をつかさどります。
中性的な少年といった感じのエネルギーで、基本的にはクールでサラッとしています。

インナーチャイルドケアをするときに重要になるのが水星か月です。インナーチャイルドケアがなかなか上手くいかないという人は、自分の月や水星の状態がどうなっているかをチェックしてみてください。なお、水星はきょうだいの状態を示すこともあります。

水星はその人の知的活動がどう行われるかを象徴します。
水星が発達している(=上手く使いこなせている)人は、知的好奇心が旺盛で、学ぶことが得意でしょう。
ただ、情緒や実務が云々というのは入ってこないので、学んでもそれを現実場面に直接役立てられるわけではありません。学んだものを上手く現実に反映していくには、他の天体との連携が大切になってきます。
ここで連携が取れていないと、一例として「すんげえ勉強はできて高学歴なのに、社会的にはまったく使えないクズ。空気読めなさ過ぎ」という人格になったりします。

天王星に並んでオタク性の高い星ですが、天王星よりグラウンディングされていて理解されやすいので、使いこなしやすいエネルギーです。
例えば水星のエネルギーを使ってコミュニケーションをすると、理論としてまともに通じます。人間として一般的な情報伝達の形です。対して天王星のエネルギーをコミュニケーションで使うとテレパスに近いものになります。(だから感度の鈍い人には通じないというか、言葉足らずで訳がわからなくなります)

金星

venus

キラキラ系。人生の輝き担当です。
金星のエネルギー自体は深く考えるのは苦手で、割と脊髄反射。アホの子です。

金星が絡むと、物事はとたんに楽しくなります。趣味の星といわれる所以です。

女性の恋愛に関連する星でもあります。
私が見てきたところ、金星があまりにも恵まれた配置過ぎると、自己完結しちゃってモテなくなる(=色気がない)人が多いのが面白いです。

自分で全部供給できるなら恋愛(他人)なんていらないものね。
金星が火星と調和してる人よりギスギスしてる人のほうが恋愛体質で、ドラマティックで映画のような激しい恋に落ちやすいよ!(もちろんそれゆえにしんどいんだけど…)

美や女性性に関するエネルギーでもあります。
女性性を発達させたい人は、自分の金星がどこにあるのか注目してください。「ハツラツとしたオカン」みたいな女性性もあれば、「ほんわかふわふわ癒し系」な女性性もあったり、「しっかり一本芯のある、凛とした」女性性もあるのです。

火星

Mars

戦いの神マルスを象徴する火星。非常にアグレッシブなエネルギーです。
金星が女性性を象徴するのに対し、火星は男性性を象徴します。

火星のエネルギーをうまく使えている人の特徴は「行動に出られる」これに尽きます。
水星だけだと頭の中で完結してしまって、現実には反映されません。金星だとリスクを提示された瞬間萎えちゃいます(だって楽しくないんだもーん!)。

惰性ではなく何かをしようと思うとき、思い切ったエネルギーが必要です。
そのエネルギー源になるのが、火星です。
ですから、カッカしてるし攻撃的です。穏やかではありません。

アグレッシブな自分を恐れていたり、「人と争うなんていけない」と思っていると、なかなか行動できません。時に人生は「えーい、ままよ! やってやる!」と向こうみずに突撃しなくては、はじまらないのです。

行動力の有無(男性原理)というのは、仕事やセックスに直結します。
その人がビジネスやセックスでどんな態度をとるのか、どんなエネルギーの巡り方のパターンがあるのかは火星でみます。

木星

Jupiter

アメとムチの、アメ担当。

ほわ~んとしたエネルギーで、癒し系です。穏やかで寛容で鷹揚です。
この星のエネルギーを使うと、なんとな~く上手く行くような気がして、なんとなく上手く行っちゃったりします。

物事を拡大する性質があるので、成長や躍進といった物事に絡みます。良い悪い関係なく、ただ拡大するのです。
なので、身体面で出るとブクブク太ります。しかし、デブとはテディベアよろしく癒し系だったりもするのです。やはり木星は癒し系です。

単純に木星を「幸運の星」といいたがる人がいますが、木星が発達しすぎると自分に甘くなりすぎて何事もやり遂げられない人になります。何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。

土星

saturn

アメとムチの、ムチ担当。
とにかく厳しいです。現実直視のリアリスト。甘い夢なんて許しません。

ゆえに、この土星は西洋占星学では「悪い星」として恐れられる傾向があります。確かに何事も土星が絡むととたんにハードモードになります。
しかしながら、現実面での適応力を一番磨いてくれるのもこの土星のエネルギーです。
(対して、精神性を一番発達させてくれるのは冥王星です)

ここで強調したいのは、「土星は不運の星」というのは浅はか過ぎる!ということです!
土星は超大事なエネルギーだよっ!!

土星を使わず木星や海王星といったファンタジー系のエネルギーばかり使っていると、見事な社会不適合者になります。
でも、土星ばかりが強くても、とっつきにくい説教ジイサンみたいになっちゃいます。
木星と同じく、何事もバランスが大切です。

土星を上手く使いこなせる人は、物事を現実化させ、かつそれを継続させるのが上手い人でもあります。
夢を叶えるのが木星のエネルギーなら、その状態を継続させるのは土星だからです。

土星ほど物質生活に真の実りを定着してくれるエネルギーもないのです。
前述のとおり、実りをもたらすこと自体は木星担当です。
でも木星を「ハッピーでラッキーな星☆」と重視しすぎていると、夢がかなったはいいけどすぐポシャッちゃいます。

何事も続けるには、地味で現実的なエネルギーが大切です。
「はじめるのは簡単だけど、続けるのは難しい」といわれるゆえんです。
何かやってみても中途半端でやり遂げられないという人は、自分の中の土星のエネルギーをちゃんと使えるように訓練しましょう。

安定した生活をもたらす 素晴らしい土星の力
土星というのは、木星が吸い込んだ事象をと精査して現実として定着させます。天王星からは、新しい概念やより自由な発想から現実的に採用できるものを取り込みます。土星は「安定した生活がほしくて、長く人間関係や仕事を続けていきたい人」には大切です。

天王星

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一言でいうなら、TECH中毒なオタク青年です。

土星は「現実」の星でした。
その現実から一歩踏み出たのが天王星。
「今ここに広がる現実」ではなく「もう一歩先の現実」を見据えるエネルギーです。

奇抜なアイデアや伝統的には考えられなかった手法を編み出すのも天王星のエネルギーです。「伝統を踏まえつつ、それを今の時代にあった形に作り変える」なんてのが上手い場合、土星と天王星の連携がいいといえます。

「マニュアルなんか読まなくっても機械をスイスイ使いこなせる」なんて人も天王星のエネルギーを使うのが上手い人です。この場合頭で考えている(=水星を使っている)わけではなく、感覚で使えちゃうのです。いってみれば無機物と会話する能力です。
これが行き過ぎると人(有機物)と会話するよりコンピュータや機械(無機物)と会話しているほうが得意になったりします。。。

パワーストーン(鉱物)と話をするのも、このあたりの能力開発になります。(海王星でもいけますが)

ビジョナリーといわれるような起業家は、天王星の力を使うのが非常に上手いです。
ただ、天王星のヴィジョンは「一歩先の未来」を見越したもの。だからこそビジョナリーではあるのですが、大衆ウケしづらい面もあります。あんまりにも天王星のみが発達しすぎると、ただの「マニア受け」で終わってしまいます。

最新のものを、いかに大衆に浸透させていくか、平たく言うと「いかに人へわかってもらうか」は、天王星のヴィジョンに加え、現実にそれを根付かせる土星や実際に行動にして形にする火星、既存の知識体系の中に落とし込んで説明ができる水星など、他の惑星のエネルギー(もしくはそのエネルギーがある他者)との連携が必要となります。

海王星

neptune

海王星は、不思議ちゃん電波担当です。

占いやスピリチュアルなどの神秘的なことに関連するエネルギーです。
魔法のようなシンクロを上手くポンポン起こしちゃっても「えー別に、毎日そんな感じだけどぉ~」なんて軽く言い放っちゃう人は、大体海王星がガッツリ効いたホロスコープの持ち主です。

海王星が上手く出ると、神秘や霊性の大いなる海へつながることになります。
あんまりよろしくない感じで出ると、だらしなくなりがちです。金星や火星が厳しい形で絡むと、ヤリマンやヤリチンになったりします。

「ぼゎ~ん」としたエネルギーなので、いきすぎると「どうでもいいやぁ~」になっちゃうのです。海王星が効きすぎると依存症にもなりがちです。現実ではなく、あっちの世界に行き過ぎちゃうんです。イラストでもメンヘラっぽく描いているのはわざとです。

しかしながら、ものを創りたい人にとってはこの強烈な電波こそが、得がたいインスピレーションになったりもします。
だから芸術家は頭が若干オカシイ感じになるのです。海王星(=電波)と強くつながってるから。

海王星が導いてくれるスピリチュアルな世界
ホロスコープで海王星の意味するところわたしは以前、ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆で海王星をこう説明しました。海王星は、不思議ちゃん電波担当です。占いやスピリチュアルなどの神秘的なことに関連するエネルギーです。魔法のようなシンクロを上...

冥王星

pluto

スピリチュアル好きの人にとって、注目度が高くあるべきなのがこの冥王星です。
なぜならこの10天体の中で、いっちばん高次の宇宙エネルギーに近いのがこの冥王星だからです。

スピリチュアルであるがゆえに、理不尽です。
高次の見方からすると「魂の成長にかなったこと」なんですが、三次元の私たちからすると、とんでもない試練だったりします。病気だったり事故だったり離別だったり、表面だけ見てたら報われないようなことも多いでしょう。

冥王星のエネルギーは実に多大です。時にそれは、無慈悲に見えるほど。
人間のちっぽけな力ではどうしようもないことを、簡単に起こしてくれます。
運命や宿命としか言いようのないもので、抗えません。

しかしながら、深く見ていけば、真の魂の救済を示すのもこの冥王星です。
自分の究極の宇宙的な目標(使命)を見つけたい場合も、冥王星を観ます。

冥王星・海王星は、スピリチュアルな能力の開発に欠かせないエネルギーです。
これらは基本的に意識の深部に眠っているエネルギーなので、日常で使いこなすのはなかなか大変です。

冥王星のエネルギーを上手く感じられる人は、大抵太陽や月など、日常的に使いやすい天体との結びつき(アスペクト)があります。
そのままでは意識できないエネルギーを、意識しやすい内惑星と連動させることで顕在意識にあがってきやすくするのです。内惑星(顕在意識)のエネルギーをうまく利用して、スピリチュアルエネルギーをグラウンディングさせているともいえます。

10人格の性格付け(星座)

さあ、ここまで見てきて「私にはそういう面はないけどなぁ?」と思った人格(天体)があったかもしれません。
上の説明は紋切り型でわかりやすくステレオタイプにしたので、そう思うのも無理はありません。後述しますが、人によっては天体のエネルギーを自分で使わないで、周りの人に投影している場合もあります。

この10個のエネルギーポイントが、どんな性格を帯びてその人の中で息づくのか。
それを示すのがいわゆる星座、サインです。

女性性を示す金星を例にとってご説明します。
金星のエネルギーがもっとも典型的に出るのはおうし座とてんびん座。とりあえずここでは、てんびん座を例にとってみますね。
てんびん座に金星があると、こんな感じになります。
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エレガント!
スマートで、極端にはみ出たりしない。常にバランスが崩れるのをいやがりますから、何を楽しんでも「ほどほど」です。ひとつのことに熱中や没頭はしません。遊びは遊び、趣味は趣味。割り切ってクールにこなします。

じゃあ、その金星がお隣のさそり座にあるとどんな感じにチェンジするのでしょう。
venus_sco
内向的ですね。
秘密最高。人とオープンに分かち合うなんてとんでもない!極端大好き。白か黒かはっきりしろやゴルァ!です。
蠍座金星にグレーで曖昧なものなど楽しめません。むしろそんなものはしねばいい。

その人の楽しみポイントや女性性の発達のさせ方が、同じ惑星でも星座ひとつでこれだけ変わっちゃう、というのがお分かりいただけたでしょうか。

蛇足ですが、バンギャルやギャ男って蠍座に惑星入ってたり蠍と縁の深い冥王星が効いていることが多いですね。要するに、エネルギーの動き方が極端なんですよね。「すんげぇ大人しいと思ってたのに、いきなり狂ったようにアクティブになる」みたいな。
まあ、バーナビー・ブルックス・Jr.様も蠍座ですしね。そりゃクールキャラがいきなりブチ切れてハンサムエスケープもかましますわね。蠍なら仕方ない。

自分のエネルギー、ちゃんと使ってますか?

zodiac
あなたに与えられた10のエネルギー(天体)。
それは今回の人生の目指すべき点を示しています。今回の人生では、こんなテーマでこんなエネルギーを使いこなしていくことを目標にしなさいよ、という青写真です。

ただ、いきなり使いこなせといわれても上手くいくとは限りません。
そんな場合、私たちは他者にエネルギーを預けてしまいます。他者に投影するのです。

たとえば、太陽がすごくエネルギッシュで強いのに、本人はまったく弱弱しい。それは、本来自分の持っているエネルギーを父親や夫に預けて(投影して)しまっているのです。
そんな場合は、自分で太陽のエネルギーを使いこなせるようになっていけることが理想です。

どこか自分に穴が開いてしまったような、自分に何かが足りないような空虚感に悩まされていませんか?
人に投影したままではなかなか完成形にならない、言い換えると「魂の充足」を味わえません。
精神世界では全体性が尊ばれますが、ホロスコープでもすべての星を自分のエネルギーとして使いこなせることが理想となります。

ホロスコープを見て「私にはそんなところはないわ」と思った方は、そういった性質の人が身近にいないかチェックしてください。
その人にエネルギーを投影してしまっているかもしれないのです。

内なる10人格がお互いにどのような関係を持っていくのか、というのがアスペクトになります。

その人その人によって、惑星同士のかかわり方はぜんぜん違います。
「太陽が木星とは仲がいいけど、土星とは険悪(=やる気はあって楽天的にがんばろうとするけど、なぜか現実が足を引っ張ってくる)」とか、「水星と火星の連携はすんなり行くけど、冥王星が邪魔を入れてくる(=資格をとろうと思ったときに勉強自体ははかどるのに、不慮の事故や運の悪さで失敗しがち)」とか、「金星がどの天体とも結びついていない(=自分の女性性を自覚しにくくて、出てくるときは突拍子もなくて自分も周りもビックリ)」とか、とにかくさまざまなパターンがあるのです。

脳内会議で思考がスムーズに行くかごちゃごちゃグルグルするかの差は、アスペクトに表れます。
そんなアスペクトについては、ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆アスペクト編で。

ホロスコープを擬人化で説明しちゃうぞ☆アスペクト編
前の記事では、ホロスコープとは、あなたの内側に10人格いるようなものだと説明しました。この記事では、その10つのエネルギーポイントがどのような関係を作っていくかについて、ザックリ!説明します。※ほんとにザックリ大まかに説明しますので、詳しい...

【注意】このホロスコープ擬人化シリーズは、詳しいことや基礎にはふれてません。疑問がわいた方やちゃんと理解したい方は、ぜひ西洋占星学を勉強してみてください☆

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