「No」が言えるのは、幸せの第一歩

スピリチュアルブログ


女性は「No」を言うのが下手な人が多いです。

これは別に日本に限ったことじゃなくって、世界共通なようです。
だって英語ですら「公の場で女性が強く”No!”ってハッキリ言うなんてはしたないから”Most certainly not”とか”Absolutely not”とか言えば上品に聞こえるので好ましい」とかあるわけですから。

幼少期から「女の子がそんなこと言っちゃいけません」という、伝統的な「しつけ」がなされているのです。
だから、女性は「いやだ」という表現をソフトにするように訓練されていきます。
女性同士だと、そのソフトな「いやだ」はすぐわかります。だって自分も使うからね。

でも。
男性相手に、それは通じません。

例えば、知人をランチに誘うとしましょう。
女A「今度ランチでもどう?」
女B「んーちょっとー(笑顔)」
女A「あ、いいのいいの! 無理しないで」
女B「最近忙しいんだ~。ゴメンネ」

女同士だと↑こうなるのが、男と女だとこう↓なります。

男A「今度ランチでもどう?」
女B「んーちょっとー(笑顔)」
男A「ちょっとくらいなら大丈夫でしょ?」
女B「あ、でもー(笑顔)」
男A「ほら、今度できたあそこの店がさ!」
女B「え、いや、でもちょっとー(困った笑顔)」
男A「ホントうまいって評判なんだぜ!?」
女B(しつっこい!何で空気読まないのこの人!?嫌だって言ってるでしょバカ!!)

ここを読んだ女性は「そうなの!そうなの!」と思ってくださっているだろうし、男性は「は!?全然嫌がってないじゃん!わかんねーよ!」と憤っているでしょう。
女性の「んーちょっとー」は、「それは嫌です」というハッキリしたNo!の意思表示なのです。

女性はこういう反応をされると、サッと身を引きます。あからさまに拒否されているのを感じ取るからです。
でも、男性にはそれじゃまったく伝わらない。むしろ「嫌がってなさそうだから押せば何とかなる」と誤解してしまいます。

だから、女性は男性に対してはあいまいな言い方をしないで、はっきりと「嫌です」という必要があります。
相手によっては、愛想笑いもやめたほうがいいです。男は本当に愛想笑いを誤解する生き物ですから。女性に比べ、社交辞令も真に受ける人が多いです。お世辞もほどほどに。

男性は逆に、女性が「うーん、ちょっとね…」と言ったら「それ以上踏み込まないで」というはっきりとしたNoサインだと読むべきです。
気がつかないうちに女性に距離を取られてしまったり、嫌われた経験のある男性は、大体こういうところが読めず地雷を踏んでいます。
「私がこんなに嫌がってるのに、なんて無神経な人なのかしら!」と内心怒らせてしまっているのです。

あと、男性が本当に悩んでいて「うーん、ちょっと(どうしようかな…)」と言った場合も、女性は「これは絶対ダメなんだ」と勘違いして受け取ってしまいます。
真剣に検討しているからこそ難しい顔で悩んでいるのに、女性は拒絶されているように感じてしまうのです。
だって、笑顔で「ちょっとねー」でも「絶対イヤ」のサインなのに、笑顔無しでそう言われるなんて超絶拒否、むしろ「これほどこっちが嫌がってるってのに、どうしてお前は引かないんだ? どこまで図々しい人間なんだ?最低だな!」くらいに見えますから。

この「No」の伝わらなさが、男と女の間にいろいろな問題を起こします。
これほど男と女のコミュニケーション方法って違うんですよね…。
「普通に」受け取ってたら、お互いすれ違うばかりです。


たとえば、男の人は親密さを伝えるために相手をオトしたりイジったりします。
男A「おっまえ、バカだよなー!」
男B「うっせーよ、お前に言われたくねー!」
なんてやりとりで、「俺たちって仲いいよな」ということを確認します。これは小学生だろうと大人だろうとそうです。(5歳だろうと80歳だろうと、男は子供ですから)

相手を慰めるためにも使われます。落ち込んでいる相手をからかって、励まそうとするのです。
男C「ハァ……振られちまった…」
男D「マジで!ウケる! それみんなに言っとくから!」
男C「何だよテメーほっとけよ!」
男D「ワハハハハ、じゃあ失恋記念でパーっと飲もうぜ!」
男C「ふざけんなコノヤロー!ハハハ!」

…………女から見ると、まったく理解不能な世界です。
女性相手にこんなアクションとったら大変です。
↓こうなってしまいます。
男A「おっまえ、バカだよなー!」
女B「えっ……(何でそんなひどいこと言うの? Aくんなんてもう嫌い!)」

女C「私、振られちゃったの…」
男D「マジで!ウケる! それみんなに言っとくから!」
女C「えっ?どうして!?」
男D「だってネタ的に面白いじゃん」
女C(しんじらんない、なんて冷たい人なんだろう! 女子みんなにD君ってひどい人だって言っておかなきゃ!)→Dくん終了のおしらせ

もちろん、女性によっては「え、むしろいじられたほうがオイシイ」という人もいます。関西の人も地域的にそういう傾向がありますね。
でも、そういう人でも「不快なライン」を超えられて「どうして嫌がってるのにわかってくれないの!?」「私だって女なんだからもうちょっとデリカシー持ってよ!」と思ったことがあるはずです。

そういう場合、言葉で「やめてよ!」とか「うるさい!」とか言っていても、顔は笑っていませんか?
顔が笑ってちゃ駄目です。
男には嫌がってないように見られます。

本当に嫌なら、笑わないでムッとしなくてはなりません。別にヒステリーを起こせというわけではありませんよ(もちろんそれは逆効果です)。
そうじゃなくて、ただ無表情で冷静に「嫌だ」とはっきり口にすればよいのです。

そこで「No」がいえない、どうしてもゴマカシ笑いがしたくなるというのなら、幼少期の育ち方が健全でなかった証拠です。
周囲の大人から健全な愛情をもらって育った子供は、「嫌だって言ったって愛される」「ここで断ったって大丈夫(自分の意思は尊重される)」という感覚(自信)を備えた大人に成長します。
「イヤだって言ったら嫌われちゃう」とか「嫌だって言ったら自分のそばには誰もいなくなってしまう」と感じる気持ちがあるなら、幼少期のトラウマを疑いましょう。

Noというべきところでハッキリ嫌だと意思表示できないなら、健全な人間関係は育めません。
特に、男女関係においては重要です。お互いの感覚が違うため、ハッキリと伝えなきゃわからないからです。

愛想笑い、してませんか?
もしあなたが「いつも笑顔でいなくちゃ!」と思っているなら、笑顔の落とし穴もご覧ください。

「嫌だ」と思うのは、あなたの感覚からのシグナルです。
きちんと自分の感覚を尊重してくださいね。

女性はNoを言えてはじめて幸せになれるのです。

他人を喜ばすために「イエス」と言うより
自分を喜ばすために「ノー」と言おう。
自分の望むことをはっきりと要求し、断られる危険を避けないようにしよう。

ロビン・ノーウッド著「愛しすぎる女たち」より

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