あなたの過去世の記憶を呼び覚ます、芸術たち
私はオペラが大好きです。
オペラは総合芸術。ヨーロッパの芸術の粋を集めたのがオペラです。
オペラを見て「ピン!」と来た人は過去世(前世)でヨーロッパの上流階級もしくは資産家階級に属していた可能性があります。
その当時親しんでいた可能性があるからです。
私もヨーロッパで貴族だったりブルジョアユダヤ人だったりしたことが何度かあるので、オペラは自然と自分になじむんです。
オペラを観ると、「あぁ、私が求めていたものはこれね」とストンと腑に落ちる。
とても心地よい時間です。
逆に同じ伝統芸能でも、能や歌舞伎はあまりピンと来ない。
日本人だった過去世では荒くれものの侍や巫女だったので、芸術には全然触れなかったんですよね。
だから、今は日本人であるにもかかわらず、能や歌舞伎よりクラシック音楽やオペラが大好きなんです(笑)
まずはこれ!初心者にオススメなオペラ3本
そこのあなた。こう聞いたなら、一度オペラを観に行きたくなりましたね。
なりましたね?
なりましたね!?
なったことにしましょう。
しかしながら!
「クラシック音楽でさえ敷居が高いのに、オペラだなんて…」と尻込みされる方は多いです。
もったいない!
オペラってすごく楽しいし、すばらしい芸術に触れることで感性が磨かれるから心が豊かになれるのです。
「自分の感覚とは何か」を知りたい人にも、是非お勧めしたいところ。
オペラって敷居が高そうなイメージがありますが、日本で観る分には実はそんなことはないです。字幕がついてるので、イタリア語(ドイツ語、フランス語)がわからなくても全然OK!
(本場ヨーロッパで観ようとすると、ちょっと色々ややこしいです。後述します)
演目によっては、コメディや恋愛映画のノリでかる~く観られちゃいます。
そんなお気楽に観られる、初めてのオペラにお勧めな演目を三つご紹介しましょう。
1. フィガロの結婚
フィガロの結婚。天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトのオペラです。
おモーツアルトのおオペラ。敷居高そうですね。
ところがどっこい!
◆フィガロの結婚のあらすじ◆
スケベな伯爵が俺の嫁(婚約者)の処女を狙っている!!
どうにかスケベな伯爵の魔の手を逃れて無事処女のままの俺の嫁と初夜を迎えるんだ!!!
……それなんてエロゲですか。
こんな筋書きで最後はスッキリ大団円ハッピーエンドなので、本当にとっつきやすいです。音楽もキャッチーで耳なじみのある曲が多いです。
この序曲を聴いたことがある方は多いのでは。よくテレビやCMで使われています。(動画参照)
踊る大走査線の映画「交渉人 真下正義」でも使われてましたね~~♪
2.魔笛
またまたモーツアルトのオペラ。
◆魔笛のあらすじ◆
お姫様が悪魔にさらわれた!
魔法の笛をもらって悪魔を倒し、お姫様を助けるぞ!
……それなんてドラゴンクエストⅠですか。
普通に素でRPGなオペラです。竜王とローラ姫って言われても何の違和感もありません。
アイテムGETして仲間と旅して悪と戦って。最後はお姫様を救い出してハッピーエンド。
狂言回しのパパゲーノという役がおもしろすぎます。
一目で女の子(パパゲーナ)と恋に落ちたはいいが、いきなり「僕たち子供作ろう!!」と歌い出すのは「初対面でそこかよ!」とツッコまずにはいられません(笑)
難しいことは一切ないオペラなので、お気楽に楽しめます。
フリーメイソンの思想とのからみとか、深読みしたい人はいくらでも深読みできます。初心者も上級者も楽しめるオペラです。さすがモーツアルト。
3.カルメン
これはもう誰でも知っているでしょう。音楽の教科書にも載ってますし。
(動画参照)
◆一応カルメンのあらすじ◆
ビッチがお堅い男を遊びで誘ったらマジになられて刺されて死にました
一行で言うとミもフタも無いですね。。。
ですが!カルメンの曲は本当にすばらしいものばかりだし、アリア(歌)もうっとりする珠玉の出来。
カルメンの有名なアリア「ハバネラ」なんて、ため息ものです。
「これじゃあ悪女ってわかってても、コロッといっちゃうよな~」
女として見習わねばならないことが詰まってる気がします。。。わが身を振り返るに反省しきりです。
闘牛士エスカミーリョの男っぷりも見所。(動画参照)
これぞラテン・スペイン男の面目躍如!という感じです。(歌詞はフランス語ですが(笑)
恋愛オペラはカルメンに限らず、大体わかりやすくて初心者でも気軽に観られます。
イタリアオペラで日本でやるようなメジャーな作品は観やすいものが多いです。
逆にドイツオペラはゲーテの影響か哲学的なものが多く、知らないうちに眠りの国に入っていたりしますのでお勧めしません。特にワーグナーは厳しいです^^;
オペラは日本で観よう!の理由
日本ならアウェイのお気楽さで観られちゃうオペラですが、本場ヨーロッパで観る場合はちょっと注意が必要です。
第一に、日本語字幕は無しなので、アリアやレチタティーヴォ(歌や台詞)を字幕無しでも理解できる語学力か、何を言っているか大体頭に記憶している必要があります。
第二にドレスコード。
実はヨーロッパでは学生用の安価な席があり、ユーロのレートにもよりますが1000円くらいで観られちゃったりします。しかもかなりカジュアルな服装で許される。
そういう席でお安く「せっかく来たのだから、ちょっと気軽に観てみるかね」というのはいいと思います。
問題は、「せっかく本場にいるのだから、高い券奮発していい席で観ちゃおうかね」という場合。
正直、これはお勧めできません。
歌舞伎で考えるとわかりやすいと思います。
歌舞伎も席によっては「どの格の着物と帯を身に着けて、どんな振る舞いをせねばならないか」ということが、暗黙のうちに全部決まっています。
そう、暗黙のうちなので、誰も教えてくれません。
その空気を読まねばお上品なマダムたちから嘲笑され、針のむしろに座ることになります。
(だから、着物初心者が着物で歌舞伎を観にいくのは危険。悪いこと言わないので、洋服で行きましょう。あそこは着物玄人の世界です)
オペラ劇場は伝統的に、ヨーロッパの上流階級の社交の場です。
幕間のホワイエ(休憩所)はまさにその社交に使われます。そんなところにヨソモノ東洋人が誰の紹介も無くひょこひょこ出て行ったら、それだけで冷笑の対象になるでしょう。
ドレスコードも当然厳密です。
モーニングとタキシード、アフタヌーンとイヴニングドレスの違いもわからないような人間が行くと、本当に恥をかくことになります。
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」シーズン1の第1話で、シャーロットがデートでオペラを観にいったときバリバリの正装だったのは、そういう理由があったのです。
ヨーロッパである程度以上のグレードの席で観る場合は、作法を知っている現地の知人と一緒に行ったほうがよろしいかと。
旅行代理店やホテルの人に頼むと、事情を知らずに席を取られちゃったりするので危険です。
オペラは日本で観といたほうが気楽。
ジーンズでいっても別に怒られません。(浮きはするかもしれないけど)
ぜひぜひ日本でこそ気楽に、一度オペラを観にいってみてください。
あなたの過去世の記憶も触発されるかも??