天中殺や大殺界こそ幸運を呼ぶ

シェイクスピア

A tide in the affairs of men which, taken at the flood, leads on to fortune-Shakespeare
人々の運命には満潮と干潮があり
この潮勢を機敏に捉えうるものに、よく幸福の彼岸に達する
            ―――W・シェイクスピア

よく「今は運がいい時期」「悪い時期」なんて言ったりしますよね。
でも、そういう見方ってどうなの?と疑問を覚えずにはいられません。

例えば西洋占星学では「土星は凶星で悪い星」と言ったりして、「土星が来てるから運が悪い!」なんて言う短絡的な人もいます。
でも、私が見るところによると「土星」はグラウンディング(地に足をつけること)に欠かせない星、要するに「試練を黄金に変え、かけがえのない自信を得る」「夢を現実に生み出す」ために絶対に必要な星(エネルギー)です。
「自分の土星をうまく使いこなせない人(試練を上手く乗り越えられない人)は、何の願いも叶えられない」と言ってもいいくらい。

「天中殺だからもうダメなんです」
「大殺界が来るから来年は何もしません」
なんておっしゃる方にも、正直申しまして、呆れ果てます。
「人生というもの」を何もわかっていらっしゃらないのですね。

人生には四季があります。冒頭のシェイクスピアによれば「潮目」です。
天中殺とか大殺界とか、そういう時期って要するに「冬」であって「引き潮」なんです。

冬

冬になったら木は葉も枯れて落ち、みずぼらしい姿になりはてます。
でも、傍目じゃわからないけれど、冬の間に木は着々と根を土深くまで下ろしているのです。
冬の間に根を張り巡らせ栄養を蓄えることなしに、どうして春になったら芽吹けるというのでしょう?秋に台風が来たときにも、折れずに踏ん張ることができるというのでしょう?

全ては「冬の間どのように過ごしたか」にかかっている。
そう、その一年、一区切りの間をいかに花咲かせるかは、地味な地味な冬の営みによって決定されるのです。

どんなことだって、準備が9割。
上手くいくかどうかは、いかに準備できたかどうかにかかっている。

素敵な結婚ができたって、メディアが煽る「ハッピーウェディング★」のイメージばっかりで「家庭生活とは地味で見返りのないもの」と覚悟できていない人間はすぐ離婚します。
転職してみたところで、明確なビジョンもなしに「ただなんとなく」だと失敗するのは当たり前。新しいキャリアに向けて資格をとっておくだとか、勉強しておくだとか、きちんと準備してこそ納得した転職ができるのです。
スピリチュアルな体験をしたいと望んでいる人が、自分の内面をほりさげず、ただ毎日の出来事を表面的に捕らえて愚痴ばっかり言っていたら?当然何も得られないに決まってますよね。

占いなどで「運が悪い」といわれる時期こそが、「実りある人生を送れるかどうか」をわける潮目。
地味~な冬にいかに深く根を下ろせたか(準備ができたか)で、一年の収穫のめどが立つのです。

ちなみに、スピリチュアルなことを探求するにも「運が悪い」と言われる時期が役立ちます。
要するにそういう時期って「冬に花咲かせたところで枯れちゃう」=「現実的に目に見える成果は難しい」わけです。
でも「目に見えないところに根を張り巡らす」=「自分の内面を追求する」にはピッタリ!

そういう時期に「どーせ何やったってムダだからいーや」って投げやりになってて、幸運が降ってくるとでも?賢明なるあなたなら、そんなわけはないとすぐ判断できることでしょう。

「運が悪い」「運気が落ちてる」と言われて落ち込むのではなく
「よし、あんまり表で結果が出ない時期なら、内側をスピリチュアルに掘り下げてみるぞ~!」
「この機会に読みたかった本や映画を見て感性を養っておこう」
「声がかかったとき困らないように○○の勉強して資格とっておこう!」
とポジティブにとらえましょう。
内面を豊かに耕しておけば、春が来たときにすばらしい芽吹きが起こります!

「運が悪い」なんて短絡的に決め付けるのは、もうやめませんか?
どんな時期にだって意味があり、どんなプロセスにも意味があるのです。

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