目上の人の言うことを聞くな

大人は何もわかっちゃいない

日本は儒教思想の影響が強い国ですから、「目上の人は立てねばならない」という不文律があります。
少しでも老人を否定したり、年上の人間を批判すると「思いやりがない!」「これだから今の若者は!」とものすごい勢いで「不道徳なとんでもない人間」のレッテルを貼られます。

確かに、100年以上前、少なくとも18世紀なら確実に、私もこう言ったでしょう。
「人生の先輩である老人の言うことは聞くべきだ」と。

だって、産業革命前まで世の中の変化はものすごく緩やかで、親世代の常識が子どもにそのまま引き継がれるのは当然のことでした。

人間は何千年もそうして生きてきたのです。
「長老」の言葉は真に生きた知恵であり、拝聴に値するものでした。

しかしながら残念なことに、今の老人の言うことは間違いばかりだと感じます。
いや、正しくは、「彼らの若かった時代には正しかった」と申し上げるべきですね。
間違っているというより「今の時代では遥かにずれたことを、本気で言っている」のです。

今の時代は変化がものすごい早い。昔なら100年かかってもできなかったことが、今では10年、いや下手をすると1年で可能になります。
親の世代の「30年前の常識」すら、時代遅れになるのは当然なのです。

実は儒教すら若者を立てている

論語

「儒教は年功序列!歳を取った人間は偉いのだ!」と思っていませんか?
それこそ論語をちゃんと勉強していない証。そんなことを本気で思っていたとするなら、それは恥ずべきです。

孔子はこう述べています。

後生畏るべし。いずくんぞ来者の今にしかざるを知らんや。(「論語」子罕編)
自分より後で生まれたものは若く気力もあり、可能性がある。どうしてこれからの人間(若者)が今までの人間(年配者)より劣っていると言えようか。

ソフトブレーンの創業者 宋文洲氏は、「厚顔」のススメでこの文をこう解説します。

 若い人には既成概念がなく、頭は柔軟でチャレンジ精神が豊かな人が多い。年長者が彼らをただ年が若いというだけで馬鹿にしてはいけない。逆に平々凡々に40歳、50歳まで年を重ねただけで偉そうにしている人たちこそ、大した人間ではないということです。
 部下に対して、「お前なんかがそんなことを言うのは10年早い!」などと怒鳴る上司がいます。しかし、実際には、その上司のほうが時代について行っておらず、「10年遅れている」場合が多いのです。 (以上「厚顔」のススメP64~65)

先人の言葉でも、本質をとらえたものは何千年経っても色あせません。
今の老人の言葉の多くに説得力が欠けるのは「限定的な期間でしか意味を成さない”常識”」を、まるでこれからの時代でも通用するかのように振りかざしているからです。

若者のためを思って説諭いただけるなら、孔子レベルで役に立つ「本質を捕らえた真理」を鞭撻していただきたいものですね。

直観から切り離される現代人

スピリチュアルに興味のある方なら「直感」というものが、いかに大切かを熟知なさっているでしょう。

一流のプロは「感情脳」で決断するあたりをご覧いただければ分かるとおり、直感、すなわち右脳を使えない人間は伸びません。左脳だけで理論的に動いていては、必ず限界が来ます。

あのアインシュタインも、白昼夢や空想から理論が生まれたことを言及しているのです。
彼と比べれば圧倒的な凡人である我らが、直感を使わずして何のイノベーションを起こせるというのでしょう。

それなのに、「自分の感覚(直感)から切り離されてしまっている」と感じている人のなんと多いことか!

「直感って言われたって…。そんなの気のせいだとしか思えないし」
「自分の感覚を大切にしろって言われても、何が自分の感覚なんだかわからない」
「直感で動くなんてできませんよ。そんなの考え無しなだけでしょう」

ざっとこんな具合です。

「直感=軽率で考えなし」という教育

なぜそれほど大切な直感の力、自分の感覚を信頼する能力が現代人に欠如しているのか?
それは「目上の人が行った」教育が悪いからです。

「そんなにすぐ決めないの!十分に考えてからにしなさい!」
「考える前に動くのはやめなさい!そそっかしい子ね!」
「あなたのやってることの理由は何?ちゃんと考えなさい!」

親や教師からこんなことを言われた方は、ここをご覧になっている方の大多数に上るでしょう。
でなければ、リンデンバウムのスピリチュアルカウンセリングにいらっしゃる多くのお客様が「直感なんてわからない」とおっしゃる理由に説明がつきません。

私たちは不幸ながらに、「直感で行動することは悪!そそっかしくてせっかち」と叩き込まれる教育(しつけ)をなされているのです。
最も悲劇であるのは、大人が「それが最も正しく子どものためになる」と信じていることでしょう!

みんな本当はわかってる

みんな本当はわかってる

全ての人は、ちゃんと自分の人生を生きるに必要な感覚を持って生まれてきています。
生まれたばかりの赤ちゃんのころは「100%わかっている」のです。

なのに、その感覚は「しつけ」の名の元に徹底的にゆがめられ、否定されて抑圧されます。
傲慢にも「目上の人」、すなわち大人たちは、愛あふれる素晴らしい存在である子どもたちを「大人が教えなければ何一つわからない存在」「大人社会の型にはめなければいけない存在」だと思い込んでいるからです!

だから、あなたは今「どうやって生きていったらいいのかわからない」し、下手すると「何をしたいのかすらわからない」のです。
本来なら、自分のことを一番良く知っているのは自分自身のはずなのに!

でも、絶望する必要はありません。
抑圧され、否定されて枯れ果てているように見えるあなたの感覚も、ちゃんと肯定して耳を傾けるよう注意すれば必ず息を吹き返します。

そのための一歩として、まずは固定概念を手放すこと。
何気ないひらめきを「気のせい」にしないこと。
当たり前に思っている「常識」を疑ってかかること。

今日から、目上の人の言うことを素直に聞くのはやめましょう。それだけで、あなたの人生は大きく開かれます!

関連記事