少女(女性向)漫画を読んではならない理由

世のAVがリアルな異性関係においていかに有害かは、ほとんどの方が意識していることでしょう。「AVみたいにセックスをすればいい」と思っている男性は、女性にとってほぼ犯罪者並に有害な存在です。

そして、私は思うのです。
この有害さに匹敵するのが「少女漫画における男性描写」だと。
少女漫画を読んで「いつか私もこんな素敵な恋をするのぉ♥」と夢見るのは、少年がAVを見て「俺も女とセックスするときはこうすればいいんだ」と思い込むのと同じくらい、男女関係構築において有害なことであると。

絶対に男と女を断絶させるぞプロトコル

少女漫画の大家、一条ゆかり氏はこのように述べています。

私は少女漫画のほうが少年漫画よりも精神世界を深く掘り下げている部分とかがいけてるよなと思っていたから、腹立つじゃありませんか。ただ、いかんせん一部の少女漫画家さんは絵がかなりむごかったり、バックをちゃんと描いてなかったり、そういう部分で男性諸氏から「お姫様ごっこしてる漫画だろ」って見られてたのもくやしいが事実であることは、ある。

一条ゆかり先生は、つねづね「私は白馬の王子様なんか描いとらんぞ!」と主張されていて、実際、一条マンガにはリアリティのある男性が多く登場します。スウィートなだけではない、ビターさもある、弱さもちゃんとある男性が描写されていることが多いです。

そう、確かに萩尾望都や大島弓子「花の24年組」をはじめとする少女漫画には深い精神世界の広がる、まるで純文学のような味わいの作品があります。
だけど、一条氏が指摘しているように「お姫様ごっこしている漫画」のほうが現状断然多いのではないでしょうか。

例えば、今アラサー女子の呪いになってしまっている「神風怪盗ジャンヌ」。
神風怪盗ジャンヌ完全版 1 (集英社ガールズコミックス)

「愛しているからセックスしたい」という理屈がどの作品にも通底している。そうした作品群に触れて育つ女性たちが、「強引さは愛情の裏返し(好きな女児にちょっかい出す男児、の延長みたいな感じで)」「これが男と女がいちゃつく時の理想(あるいは模範)」と捉えてしまうことはあるだろうし、そういう潜在意識を持ったまま性知識を持って恋愛してセックスして結婚する女性も少なくないように思う。実際にはセックスには愛由来以外のバリエーションも様々あるのだが、「セックス=愛しているから」という解釈のみ採択してしまうと、「浮気許すまじ」思考に偏るだろうことも考えられる。

ヒロインがどのような状態になっても(どう転んでも可愛いのだが)、変わらぬ愛を注ぐ王子。でも恋愛って実際はそういうものではない。こういう関係性が描かれることって、女性に「守られたい願望」を植え付けてしまう(あるいは呼び覚ましてしまう)のではないか? と、そんなふうに考えてしまうのは良くないだろうか。また前述したように『ジャンヌ』における「好きだし可愛いと思うからセックスしたい」という論理展開での性描写によって、「愛されセックスとはこういうもの」「かわいいと思って“もらえれば”、押し倒して“もらえる”」と捉えてしまう可能性にも留意したい。セックスも恋愛も、そんな一面的なものではないからだ。

終わっとるがな。
「まろんのようになれば稚空みたいな素敵な男子に愛されて結ばれるのぉ♥」とかガチで思っちゃったら、ヤリチンに引っかかって無料風俗嬢な肉便器メンヘラ道まっしぐらですがな。
寂しそうな顔をしても、まともな男子はかまってくれませんから!『神風怪盗ジャンヌ』の呪い |AM

こういう少女漫画には、リアルな男が出てこないんです。
AVにリアルな女が出てこない=男にとって都合の良い女しかでてこないのと同じく、少女漫画にもリアルな男は出てこないのです。女にとって都合の良いスパダリしか出てこないのです。

勉強もできてスポーツも万能で(社会人なら高学歴高収入ハイスペ)もちろん超イケメンで、なのに私にしか興味がないの♥ クラス(会社)で一番の美人から告られたって「俺はあいつが好きだから」ってちゃんと振ってくれるの♥浮気なんて絶対しないし、いつも優しくて私のことわかってくれて淋しい時は一緒にいてくれるし話を聞いてくれるし(彼は私の悩みに解決策を提示するなんてクソ最低なことしない!いつも「大変だね」「そうなんだ」って共感してくれるのっ!)、だけどいざとなったら男らしく頼もしくて私のこと守ってくれるし、エッチの時だけはちょっとSで意地悪なんだよね///
みたいな。
みたいな。
……書いてて気持ち悪くなってきた。オエェー。

これって、「私はあなたのチンポがいつでもほしいドスケベ女なのぉ♥」って言ってるAV女優並みに、気持ちの悪い人物造形ですよ。相手をとことん自分の都合のいい存在に貶めて、とことん搾取する気満々ですな、っていう。

こんなん真に受けてたら、リアルでまともな関係作れませんわ。
男はAVによって女とマトモな関係を作れなくなり、女は少女漫画によって男とマトモな関係を作れなくなる。
うわーん!この「絶対男と女を断絶させるぞプロトコル」マジ完璧じゃないですかー!!(涙)

男は女を満足させるセックスの誘いなどできない

少女漫画は青少年にとってAV並の有害物になり得る。
なぜなら、「男とは常に自分よりも優秀であり、自分を満たしてくれる素晴らしい存在であるべき」と勘違いしてしまうから。
この勘違いは非常に有害です。だって、男はそもそも弱い生き物なのに。


ですよねー。
【参考】男はあなたを守ってくれなどしない

タレントの矢口真里は「年下が好きですね。ミスしてもかわいいなってなる。年上の人だと『え、なんでこんなことできないの』ってなっちゃう。(年下の男性への)ハードルが低いのかも」と話す。

この考えも「年長の男たるもの常に女より優秀であるべきであるッ!」という固定概念がもたらしているわけですよね。
もっというなら、「男たるべきもの女より強くあれ」的な固定概念があるわけじゃないですか。

だけど、リアルの男なんてよわっちい生き物なんですよ。3年も付き合えば不倫でもない限りカッコつけの仮面なんかはがれて、よわよわのちみっちいボクちゃんが転がってるだけなんですよ。女のほうが断然強いし偉大なんですよ。

男は弱くてつまんない生き物だし、心の満たされなさなんて恋愛(男)で埋めようとしないで自分で満たすのが大人ってもんじゃい。
ってのを、大人は子どもに教えるべきだと思うんですね。じゃないと大人になってからほとんどの男が「あるべき男像に沿わぬ不当な(努力のたらん)存在」に見えてしまって「いい男っていないよねー」が口癖の不毛な女になってしまうから。
そもそもはじめっからこの世に「いい男」など存在しないっちゅうねん!!

ゲイは「イカホモ」というようにマッチョな男性を好む傾向があります。だから、いい体している男性も多いです。新宿二丁目に行くと、本当に眼福です。素敵な胸筋のオンパレード♥ 雄っぱい御馳走様です!
そんなムキムキマッチョな男性とばかり付き合っていたあるゲイが、言ってました。
「マッチョでイキってるオラオラちんこほど、中身はメンタル弱いよ」って。

ホントその通りなんですよ。刀剣乱舞でも大変男らしく見える長曽祢虎徹が、ちょっと掘り下げてみたら実は超繊細な豆腐メンタルなのと一緒なんですよ。

「男らしくて強い人が好き♥」という人は、男(人の弱さ)を愛することなく一生おわるでしょう。そういう男の妻や恋人になると、一番彼の弱くて情けないところを見ることになるのだから。普段は他の人に見せないからこそ、ベロッベロに出てくるのだから。

夫は犬だと思えばいい。

犬に「日本語しゃべれ」っていったら、「いやいやその要求はちょっと過大でしょう」と思うでしょう。
男に「私の気持ちをケアして」っていったら、同じように過大な要求なんですよ。生来的に脳がコミュ障で察する能力に劣っているのに。

例えば、ほとんどの男は女が満足するようなセックスの誘い方はできません。そういうのができるのは大抵ろくでもない女衒体質の男だけです。今の恋愛関係は自由で、一定の型(マニュアル)がないからです。

昔の集落では、セックスに関する色々な取り決めがありました。
昔の盆踊りや祭は実質乱交パーティだったというのも、「この日はセックスをする日なんだ!そういうものなのだ!」と取り決めていたわけです。わざわざ。男が誘ったってセクハラじゃなくて祭りなんだからそもそもそういう日なんだよ!って言い訳できるようにしてたわけです。

セックスをするのに「型」を作っていたのです。
こうこうこうやってこうやればセックスできますよ、という単純なマニュアルにそえば、どんな男でも性行為ができるようにシステムが組まれていたのです。

「あんたとこに柿の木あるの」「ハイ、あります」「よう実がなりますか」「ハイ、ようなります」「わたしが上がって、ちぎってもよろしいか」「ハイ、どうぞちぎってください」「そんならちぎらしてもらいます」

これは、柿の木問答といってセックスの前にやる受け答えです。この受け答えをしたらハイやっていいですよ、というマニュアルみたいなもんです。儀式的なやりとりをして「この問答をしたので、まぐわいます。そういうものです」という空気にもっていくわけです。

裏返すと、自然の自由な状態で、なんも型もなしに言い訳もなしに、男が女を発情状態に持って行くなど非常に難しいということですよ。ここまで「風習」として組み込まないと、男と女はセックスしないってことですよ。今の自由恋愛市場で、ほとんどの男が女を満足にセックスに誘えないのは当然のことです。ありのままの男なんて、女にとっちゃ大して魅力なぞないのだから。

「そんなことしなきゃ女と寝れない男なんて願い下げよ!」と思われるかもしれませんが、昔の小さな村落共同体では「多様性」が死活問題だったのです。
100人くらいの集落だと大体親戚ばっかりになって、血が濃くなりがちです。そうすると、遺伝子の組み合わせが悪いとできた子全員障碍者なんてパターンも普通に出てきちゃう。そんな状況でみんながみんな、村一番のハイスペイケメンばっか求めていたら、ますます血は濃くなってしまいます。医療もろくにないところで成人できた時点で強い遺伝子なわけだから、ブサイクだろうとコミュ障だろうと、遺伝子の多様性のために男はみんな女とまぐわる機会をもたらすべきだったのです。昔の理屈ではね。だから「型」を作ってまともに女と口がきけなくても、セックスができるようにした。

Hot-Dog PRESS (ホットドッグプレス) 1994年12月10日号 カップルに訊け!恋が生まれるエッセンス 最新マシンでゲーム三味する! 誰にも負けない今年のイヴ [雑誌] (Hot-Dog PRESS (ホットドッグプレス))

一昔前の若者、今のオッサンジジイが肉食でウェイできたのもHot-Dog PRESSのような雑誌が「型」を作っていたからです。すなわち、「高級レストランで飯食っていい車でドライブして夜景を見せてホテルに連れ込め」という型が。そして女側も「ヤラハタ(処女のまま二十歳になること)はダサイ!」という教育を受け、男とセックスをしないのは恥ずかしいことだと洗脳されていたから、その型にはまっていった。良くも悪くも。

なんでここまで男と女は自然の状態で放っておいたらセックスをせんかというと、人間という生き物の発情期の無さが原因でしょう。
「ハッキリ自分を受け入れてくれる(振られない)ってわかってるなら行ける」という男性を「情けない!」と糾弾する女性がいますが、それこそこの少女漫画の洗脳を受けてしまってリアルを見れていない実例になります。

本来、ほとんどの自然界のオスはメスが発情期を迎えて「今来たらOKよー」というサインを受けとってはじめて挑むわけです。人間だってメスが明らかにOKのサインを出さなければ、ほとんどのオスはやってこなくても当然なのです。


メスがOKサインを出していないのにガツガツ来てくれるのを求めると、相当荒っぽいことになります。
例えばライオンやクマは、メスを発情させるために子を殺します。子供がいるメスは、子育て一番なのでセックスしたがらないのです。でも子を殺せば子育てモードが解除されて発情する。だからオスはメスの連れ子を殺そうとする。
しかし、メスにとっちゃそんなことされたらたまったもんじゃないわけで、子育て中のメスは「オスが寄ってきたら戦う!!」という殺気をムンムンとさせているわけです。子連れの母熊は気が荒いから刺激しちゃいかんというでしょう。

すなわち、発情期じゃないメスは「クソオスは全員殺す!(バリムシャア」状態でもさしておかしくないのです。

だから、発情期の無い人間の男と女がまぐわうには、結婚(子を成さねばならぬ)という縛りや祭りや問答のような風習が必要となるのでしょう。
そんくらい、そもそもの男というのは女にとってあんま魅力のないものなのです。少女漫画を読んで「私は稚空みたいな人と運命の恋をして幸せになるの♥」とかいってたら、あなたにとって世の中の男はクズばかりに見えるようになるでしょう。そして不倫しか出来ぬ女に堕ちることでしょう。

年少者に夢を見させる少女漫画は有害です。
男にとってのAV並に。

エゴが求めるような、なんでも許してくれて救ってくれる運命の恋人なんて存在しない。理想の天使は空から降ってはこないのだ。

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2017年08月02日 | Posted in オタク ヒーリング, 恋愛・結婚:スピリチュアルブログ | タグ: , , , Comments Closed 

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