孫の顔を見せるのは親不孝の始まり

「孫の顔を見せるのが親孝行」という固定概念があります。
でも、そんな常識も覆されつつあります。孫こそが、祖父祖母になったあなたを殺すかもしれないからです。

最も深い学び。家族関係について
カウンセラーの信田さよ子氏は逃げたい娘 諦めない母のあとがきで、これから孫による祖父母への殺人が増えるとサラッと書いていました。

あまりにも当たり前といったように、それが自然現象のように、サラッと書かれていたのです。
私はビビってしまいました。すごいこと、あっさり書くな、と。しかも、家族問題に深く関わって、長年現場を見ているカウンセラーが。そんな方が言うんだから、説得力はハンパない。

確かに、そうかもしれない。
だって、最近「孫による殺人」を耳にするようになったと思いませんか?

あなたは孫に殺される覚悟はあるか

一昨日の朝、神戸では痛ましい殺人事件が起こりました。
神戸市の有形文化財に登録されている、かやぶき屋根の情緒ある宅邸。近所づきあいが密で、孤独ではないはずの穏やかでのどかな田舎。殺された高齢の男性は、阪神大震災で人を助けるために尽力した人格者の誉れ高い元消防職員――。
その犯行は、孫によるものでした。
【参考】26歳孫を殺人容疑で再逮捕へ 神戸5人死傷:朝日新聞デジタル

私の住む北海道でも、5月に孫とそのいとこによる強盗殺人が起こっています。
【参考】砂川女性遺棄 24歳の男を強盗殺人容疑で再逮捕 | どうしんウェブ/電子版(社会)

同じく今年の3月には、年金支給日に金をせびりに行った孫が、祖父から拒まれキレて殺害に及んでいます。
【参考】89歳殺害容疑、孫を逮捕 年金支給日に金を要求 調布:朝日新聞デジタル

これ、全部ここ半年間の話ですよ。
どんだけ修羅の国なの。ウクライナ21かよ。

「家族ができれば寂しくない☆彡」
「家族を作れば安心できる!」
という人は、家族に対して夢を見すぎています。

そもそも、今の世にあっては殺人は家族のなかでこそ起きる確率が高いのに。
血がつながっているからこそ、殺し合いが起きるのに。

親族間の事件の割合は増加傾向にある。警察庁によると、昨年1年間では全体の半数を超えており、動機は「将来を悲観」や「不仲・トラブル」が多い。
(中略)
警察庁によると、親族間の事件の割合は増加傾向にある。昭和54年に摘発された未遂を含む殺人事件の総数1557件のうち親族間の殺人事件の件数は678件(44%)だったが、昨年1年間では総数770件のうち、親族間は425件(55%)に上った。総数が半減したのに対し、親族間の事件の減少は約4割にとどまったことが親族間事件の割合を押し上げた要因で、子供が被害者となるケースが減少し、父母が殺される事件が増えている。

警察庁による平成26年の実態調査では、同年に摘発した親族間の殺人や傷害致死などの事件計272件のうち父母や祖父母が被害者になったのは96件(35%)。動機別では、介護や育児疲れ、金銭困窮などによる「将来を悲観」が91件(33%)。次いで「不仲・トラブル」が69件(25%)、「加害者の心神喪失」も57件(21%)あり、被害者と加害者の約8割が同居していた。

親しき仲にも礼儀あり 距離が平和をもたらす

私は最近「SNSにプライベートな日常を投稿するな!シェアするな!」としつこくしつこーく書いています。
【参考】幸せシェアは、ひかえめに。
【参考】シェアしない人は、上手くいく!
【参考】SNSでランチ写真を投稿する人がダメになる理由

なぜなら、SNSで気軽に日常をなんでもかんでも投稿していると、人との距離が近くなりすぎるからです。
人との距離が近くなりすぎると、人付き合いは息苦しいものになり、上手くいかなくなります。しかも、「表面的には仲良しに見える」という深い闇のオマケつき。
【参考】つながればつながるほど、あなたは苦しくなる

「人との距離は近ければ近いほどいい!親密になればなるほどいい!」
この考えが、結局は突き詰めると「親族間殺人」につながっていると思うのです。

すなわち、「近しい人との距離の取り方」が分かっていない。常に全力で自分をさらけ出してぶつかり合ってしまう。それが感情的暴力になると思っていない。「家族なんだから許されるだろう」と甘えているわけです。
人に「何を分かち合っていいか、何を分かち合ってはいけないか」の線引きが分かっていない。一言でいうなら、幼稚なんです。

血がつながってたって、長年一緒に住んでたって、わかりあえないものなのに。
「親子なんて、最終的には傷つけ合い憎み合うために、縁ができるようなものである」と思っておけば、そこまで距離を詰めない。幻想(期待)を抱かないから恨みもしない。そうすれば殺したいとまで感情は煮詰まらない。

これを「家族だからこそ分かりあえる!」「家族の絆が一番尊い!」とか言い出すから、現実と理想のギャップが開きだして問題が起きるんです。

「親はわかってくれない、おかしい!」
「夫といても寂しい、こんな夫婦おかしい!」
「子育てしたって子どもは苦労の分返してくれない!」

そんなの当たり前じゃないですかー。
そもそも結婚や育児に夢抱きすぎィ。
結婚して家族を作るのは、「地獄の蓋を開けること」になり得るのに。
【参考】家族とは牢獄のことである

夫婦円満の秘訣は、妻は他人であると思うこと。実にその通りです。

妻だけじゃありません。子どもだって親だって「他者」であり、分かり合えないのがデフォルトなのです。血を継ぐことによって孤独や不全感を埋めようとする依存心が、そもそも大きな間違いなのです。

毎日新聞 2017/07/10

家族に夢を見てはいけません。
家族を作ればHAPPY★じゃないんです。
家族を作るなら、孫に殺されたっていい。今のウクライナ21なご時世だと、その覚悟が必要です。

そして、人とは距離を保つこと。
自分の内側の整理は、自分でつけること。
自分の孤独と、逃げずにちゃんと向き合うこと。

安直に結婚や出産で満たされようとしてはいけません。
そんな幻想は、悲惨な未来を生み出すだけです。

child
あなたの子は、あなたの子ではなく、大いなる生命の希求の息子であり娘である。

あなたを経て現れてきても、あなたから生まれたのではない。
あなたと共にいても、あなたに属するものではない。

あなたの愛を与えることはできても、あなたの考えを与えることはできない。
子どもは自らの考えを持つのだから。

その身体を住まわすことはあっても、その魂までも住まわすことはできない。
子どもの魂は、あなたが夢にも訪れることのできない、明日の館に住んでいるのだから。

子どもらのようになろうと努めるのはいいとしても、子どもらをあなたのようにしようとしてはならない。
生は、後ろに歩まず、昨日を待つことはないのだから。

あなたは弓であり、あなたの子は、その弓から生きた矢として放たれるものである。
この弓を射る大いなる人は、無限の道の上にある標的を見、大いなる力であなたを曲げたわめ、その矢を速く遠く行かせようとする。

この弓射る人の手で、あなたが曲げたわめられることを、喜びとせよ。
何故なら、大いなる弓射る人は、飛ぶ矢を愛するごとく、落ち着いたゆるぎない弓をも愛するのだから。

仲むつまじくても互いに距離をおきなさい、
そして二人のあいだに天上の風を吹かせよう。

愛し合っていても、愛で束縛してはいけない、
二人の魂の靴のあいだに波立つ海をあらしめよう。

互いのカップに注ぎあっても、一つのカップから飲まないこと、
パンを与え合っても、一塊のパンから食べないこと。
一緒に歌い踊って楽しんでも、互いを独りにしておくこと、
同じ音楽に震えるリュートの弦でさえ互いから離れているように。

愛情を与え合っても、それをしまいこまないように。
生の手だけが二人の愛情を納められるのだから。

一緒に立つときも、近くに寄りすぎないこと。
神殿の柱は離れて立っているのだから、
樫も樅も互いの日陰では育たないのだから。

カリール・ジブラン 預言者より
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2017年07月18日 | Posted in 人生:スピリチュアルブログ | タグ: , , Comments Closed 

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