頑張るあなたは叩かれます


小学生のなりたい職業にYoutuberが入るご時世。
有名になりたい人は引きも切りません。有名になって認められたい、承認欲求を満たしたい。

ある小説家志望女子は、こう言い切りました。
「売れなきゃ意味がないです!お金にならないなら意味がない!趣味で書いたってしょうがないでしょう!」

私は彼女に言いました。
「やめときな」と。

才能があるかないかじゃなくて、有名になることで失うものを知らなさすぎるから。
今の時代に有名になるということは、見ず知らずの人間からスケープゴートに祀り上げられる可能性すらあるのだから。

有名人とは大衆のサンドバックのことである

ドラマ「あなたのことはそれほど」の視聴率がグングン上がっているそうです。

出てくる人物出てくる人物、皆クズすぎる!との評判。
このパターン、ちょっと前も見たなと思いました。「失恋ショコラティエ」で。

失恋ショコラティエ(9) (フラワーコミックスα)

このお話も「登場人物がクズばっかで本当にイライラする!」と評判でした。
そして、ウケていた。

多分、このご時世、新ジャンルとして「安心して叩けるモノ」というニーズがあるのではと思います。安心して炎上できるモノ。あまりにも自分と違っててあまりにも共感できなくて、心の底から「最低!」と思う存分叩けるモノ。叩いたところで、自分の罪悪感がチクリとも痛まないモノ。
中国古典でいうなら「昏君!」の合いの手と言ったところか。

日常的にそういう情動の格好のターゲットにされているのが、芸能人です。
何をやっても叩かれます。何をやっても満足してくれません。ポジティブでもダメ、ネガティブでもダメ。道徳的だと「鼻につく」不道徳だと「人間のクズ」。

昨今、輝かしいキャリアを築きながらあっさり引退してしまう芸能人が多いと思いませんか?
江角マキコ然り、堀北真希然り、成宮寛貴然り。彼らは「仕事が無くて消えちゃった」じゃない。
【参考】2016年引退する芸能人が多すぎ問題・・・
【参考】2017年も引退する芸能人が多すぎる問題・・・
【参考】売れっ子芸能人が相次ぎ引退している理由 | 東洋経済オンライン

今の時代、芸能人になるってデメリットがきつすぎるのではないでしょうか。どんなことやったって不評を買うし、文句を言ってくる人は絶えないのですから。

だって、そもそも叩きたいんだもん。叩いてスッキリしたいんだもん。
だけど、知人を叩くわけにはいかないんだもん。余計な波風立てたくないし、自分が悪者にならずに安全に叩けるネタも早々ないし。なら、芸能人の揚げ足取りすればいいじゃないの。だって、人間至らないところなんて絶対あるんだもの。芸能人なら安心して下らないことで叩けるでしょ。

↑こんな心理が、芸能人叩きや「あなそれ」のヒットにつながっているのではないかと思うのです。
そして、それに耐えかねた芸能人が引退していく、と。

勝間和代さんは「有名人になる」ということ で有名になることのデメリットを、このように述べています。

4最大のデメリットは見知らぬ人たちから批判され攻撃されることを「日常」と考えなければいけないこと

有名人になると、信頼も、善意も、批判も、悪意も同じように増幅します。それは光と影の関係で、防ぐことはできないのです。防げないものについて心を砕くのは生産的ではないので、ありのまま受け入れるしかないのです。
聖人君子ではないので、嫌な気分にならないといったら嘘になります。しかし解決できないものを解決しようとしても仕方がないのだから、そういった日常的な批判は解決の必要性がある時にだけ対峙し、それ以外は「スルー」。それに尽きることを学びました。

王は限りない賞賛と名声を得るとともに、やがて民衆から引きずり降ろされる運命にもある。
おごれるものも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

今のこのご時世に有名になるって、リスキーですよ。
趣味でやってて楽しいことは、仕事にしないほうが良いですよ。
「絶対悪」を求める大衆に応え、徹底的にヒールを演じたいのならば、話は別ですが。

有名になることで承認欲求が満たされると思ったら、大間違いですよ。有名になればなるほど、叩かれる機会も増える。あなたに不満を持つ人が増えるのだから。みんなから認められたいと思ったら最後、地獄への道がぱっくり開きます。

承認欲求がアカンってのは、それによって相手から支配されてしまうから。相手の顔色をうかがってしまうから、どうしても相手の意図の通り(または逆)に動かされてしまう。そうなると、何をやってもどこまで行っても心は満たされない。ぐるぐるぐるぐる不毛にループするだけ。最悪、芸能人みたいにサンドバックにされてしまう。
だから、承認欲求ありきで動いてはいけないんです。

がんばってもがんばっても、叩かれる。
叩かれるのはむしろ当たり前のことです。
だから、認められるために頑張っちゃいけないんだよ。

常に従うべきは、自らの内なる声。

「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
勝間 和代
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2017年06月05日 | Posted in 人生:スピリチュアルブログ | タグ: , , , Comments Closed 

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