人間関係で得する人損する人

浜崎あゆみの最近の曲を、久しぶりに聞いてみたんですよ。

Last minute【Music Video】

WARNING【Music Video】

すごいと思いました。暗くて。
一度地位を得た者の孤独が、これでもかとにじみ出ています。

愛されたいと願うあたしが誰のことも
愛せないことにあなたはきっと
気付いたのね

「Last minute」より

「憧れのあゆがこんなこと書いちゃヤバイだろう」ってくらい暗いでしょう。でも、もともとあゆの曲って暗いんですよ。「恋のから騒ぎ」9期でゲスト出演してた時も自分の曲は暗いと発言しています。
「A Song for XX」(歌詞)なんて、アダルトチルドレンのヒーロータイプ=甘え下手のいい子な人は非常に共感できる内容ですよ。それくらい暗い。

あゆって一昔前のリア充の代名詞みたいに思われていますが、曲は根暗なんです。
実は、心の闇を歌って人を惹きつけていた人なんです。
藤圭子のハイパー根暗DNAを受けストレートに暗い宇多田ヒカルと比べるとポジティブ(リア充)に見えがちだけど、大変ネガティブなんです。

あゆが宇多田の「Movin’ on without you」をカバーして好評だったのもちゃんと歌詞の暗さ、孤独感を表現できていたからこそでしょう。

この曲もウジウジしてて暗いですよー。だからこそ、人を惹きつけるのです。

ポジティブでもネガティブでもどっちでもいいけれど、人を動かすのは感情です。理論ではありません。
ちょっと前マーケティングでも「感情で売れ!」というのが流行りました。アマゾンにて感情でサーチしてみると感情にまつわるビジネス本が出てきます。

学者の論文を喜んで読むのは、ごくごくニッチな層だけです。大抵の論文はとりあえず一通り理論的に構築されており非常に筋道が通っていますが、まずベストセラーにはなりません。学術書はクソも面白くないからです。

理論は面白くないのです。いくら正しかろうと。
そして、面白くないものに人は興味をひかれません。
人を惹きつけるのは理論ではなく感情なのです。

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

作家の百田尚樹氏はツイッターでこのように発言しています。

ツイッター、まだやめてないのに、フォロワーがどんどん減っていく。
沈みゆく船から、ネズミが逃げていく感じかな^^;
船長としては寂しいなあ
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/605177216213778432
※2015/06/03現在、非公開設定です。

百田氏は「殉愛」を書いた時点で私的にはもう「あり得ない人」です。ですが、この感情的なつぶやきを見て「上手いなあ」と唸りました。さすがベストセラー作家だなと。
この立ち回りの上手さがあれば、出版社に企画売り込むのもさぞかし上手いことでしょう。売れる作家になるのに大切なのは文才よりも営業力ですからね。

アンチはこのつぶやきを見ても全く琴線には触れないと思いますが、百田氏にとって重要なお金を出してくれるファン層はこのつぶやきを見てグッと来たことでしょう。
「自分がもっと応援しなきゃ!」「先生を支えなきゃ!」という気持ちになったでしょう。実際、この発言には「どこまでもついていきます!」的なファンのリプが見られました。
【参考】百田尚樹「ツイッター嫌になったのでメルマガにします。沈みゆく船長の気分」 : J-CASTテレビウォッチ

人を動かすのが上手い人は、理論の組み立て方ではなく感情の使い方が上手いのです。

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もしあなたが人間関係で得したいなら、コミュ障じゃダメですよ。
もちろん、コミュ障っぽいのを逆手にとって「誠実そう」と売りにしてもいい。でも、肝心な時に感情を出すことができないと人は動きません。無表情じゃダメです。リアクションが多少大げさなくらいでちょうどいい。

スピリチュアルな本でも言うでしょう。「マインドで考えるのではなく、ハートで感じなさい」と。
理論的に正しいことを訴えたってダメなんですよ。特に、世の中9割の普通の人(大衆)相手だと。感情(ハート)に訴えることこそが大切です。

世の中の多くのことは根回し時点で9割決まっています。
実際の会議では枝葉末節をすり合わせるだけ。議題に上がる時点で、結論は既にほぼ固まっているのです。
その根回しは理屈ではなく感情が優先されます。正しいか間違っているかよりも感情で動きます。気に食わない部下の正論より、お気に入りの部下のグダグダ案のほうが支持されたりします。

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「これだから日本の企業風土は嫌だ!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、外国でもそんなモンですよ。
とうとうブラッター会長が辞任に追い込まれたFIFA(国際サッカー連盟)の汚職事件を見てください。今回問題となったのは、それこそ「根回し」部分ですから。
世界は「根回し」で動いているのです。
【参考】FIFA会長が辞任へ 後任選びの臨時総会12月にも:日本経済新聞

下らない!とお思いでしょう?
ええ、その通り。実に下らないですね。
だけど、世の中って感情に訴えられないと損ばっかりなんです。

是非とも自分の感情を武器にできるように鍛えてください。
感情豊かにふるまえる人間になってください。
喜怒哀楽が明確だと人の心に残ります。

「アイツばっかりいい目を見てズルい!」
「なんで自分だけこんなに損な目に合わなきゃならないんだ!」
という方は、自分が相手を理論的に説得しようとしていないかどうかを自省してみてください。理解してもらえない時、自己の立場を冷静かつ理知的に分析し客観的に説明していないかどうか、胸に手を当ててください。

もしそうしているならば、あなたは必ず失敗し挫折します。
相手から疎まれ、意地悪な仕打ちを受けることになります。
人は理屈ではなく、理不尽なる感情で動くのです。

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