「育児が生きがい!」は支配のはじまり

lunch_vegetables
結構前の話です。
私はオーガニックレストランで昼食をとっていました。
そういう「意識高い系」レストランでは品のよさそうな女性をよく見かけます。そんな、一見しとやかそうなマダム集団が話していたことに、ギョッとさせられたのです。

「うちの息子、彼女ができて」
「エーッ」
「この前駅ではちあわせたのよ!」
「えーイヤだー」
「私もう、『盗られた』って思ったわ!」
「わかるわ~」

わかるのかよ!!
どこから見てもお上品でいいおうちのご夫人にしか見えぬ女性たちの会話は、私の背筋を凍らせるに十分でした。
今だに息子を自分の所有物とする母親がいるだなんて。秋葉原事件であなたは何も学んでいないの?
絶望的な気分になりました。

でも、上の世代は本当に軽々しく「いいじゃなーい、ダンナなんてもう見限って、息子を恋人にすればいいのよっ!」と口にします。
それこそが世の中の犯罪の芽を育てているということにも気づかず…。

シマジ  俺は祝いの言葉よりももっと実践的な処世術を教えよう。オジンくさい亭主の代わりに、相談者が結婚後に本物の愛を注げる恋人を手に入れる方法だ。これさえ知っていたら、相談者の人生は愉しく満ち足りたものになる。

ミツハシ おお、やっと「乗り移り」らしくなってきました。いいですね、結婚後に恋人を手にする方法ですか。
シマジ  そうだ。
ミツハシ で、その方法とは?
シマジ  男の子を生むことだ。
ミツハシ はあ?
シマジ  息子だよ。生まれてくる息子を最高の男に育て上げるんだ。自分の美意識や価値観といったフィルターを通して自分好みの惚れ惚れするような男に育てる。
母親にとって息子は最大の恋人だ。

【40】息子を世界一の男に育て、生涯の恋人にしなさい | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

これは日経BPネットで連載の「乗り移り人生相談」における島地勝彦氏の発言です。
人生相談ですよ。人生相談で、いい年の男性が堂々と「息子を恋人にしろ」ですよ!!なんて恐ろしい!
人生に対して無知な人間が、人生相談なんて。これはよくできたギャグなのですか。日経BP社はもう少し人選を考えたほうがよろしいのでは。

baby
もう15年位前ですが、子育て中の友人がこんなことを言いました。

「マー君のおちんちんもう可愛くってー!アタシ思わず食べちゃったぁ~!」
「は!? た、食べる!?」
「食べるって、まぢでは食べてないよぅ! 口に入れただけ! 初フェラ♪」
「は、はぁあああああ!? アンタ、そういうことしていいと思ってんの!?」
「何怒ってんのー。アタシは親なの! 親は子供に何したっていいの! だって親だもん!」

彼女は本気で「子供は好きにしていい」と思っていました。
自分が「立派な性虐待(近親姦)を行っている」なんて自覚はゼロ。
自身もそうやって、親から支配を受け性的に虐待されながら育ったようです。

彼女の息子は現在、不登校になり高校を中退しました。
それはまるで、元ヤンの父親の姿を模倣するかのよう。
当然の帰結ですね。

私たちの文化風土においては、年上の女に性的愛玩物として利用されたり誘惑される未成年の男の子のほうが、搾取される子より運がいいとみなす傾向があります。
この考え方のせいで、誘惑する母親が無力な息子を、どんなに傷つけているかを認識し、判断することが困難になっています。

表面に現れた母と息子の近親姦の例は、さまざまな近親姦の例の中でも、最も荒廃したものだと専門家は認識しています。
私の友人が、どちらもシングルマザーで、七歳から十歳までの、それぞれの息子とアパートに同居している、二人の女性の話をしてくれました。
この二人の母親はよくパーティを開き、客と深酔いしてはふざけて息子たちを追いかけまわし、みんなの前で子供のパンツを脱がすゲームをするというのです。
友人は話の最後に、
「強姦者や殺人者がどこから生まれてくるかわかったような気がしたわ」
という感想を漏らしていました。

ロビン ノーウッド 愛しすぎる女たちからの手紙 P362~363

今の世でも男に泣かされる女は一定数います。
そしてそういう愛に満たされぬ女が息子を恋人に仕立て上げ、息子はその怒りを自分の女にぶつける。
あまりにも不毛な連鎖です。

二村ヒトシ氏はルポ 中年童貞でこのように述べています。

マザコンであることが、「すべての負の連鎖」の根本原因なんじゃないかな。母親に支配され続けて癒着を切ることができずに育って苦しかった人間は、女性なら何かに依存するようになるだろうし、男性なら”女”に復讐しようとする。ところが中年童貞は現実の女の子を支配することで復讐できないから、風俗嬢をストーキングしたり、AV女優をディス(侮辱すること)ったり、ありえない大金をAKBにつぎ込んだり、いきなりノコギリで切り付けたりする……。

表裏の罪悪感と被害者意識を持っている僕も、マザコンだった自覚がある。ヤリチンと中年童貞は、同じことをやっているんです。マザコンの中年童貞は他人とコミュニケーションするスキルを母親に奪われて、普通に働くことができず、厳しいことを言われると逆上してキレる。40歳、50歳になった男が、60、70歳の母親と2人で暮らして、帰宅するとご飯が出て、機嫌が悪いと文句をつける。甘えながら同時に憎んでいる。モテるヤリチン男は、依存してくる女を虐待するようなセックスをして、彼女を憎みながらモテているという関係に依存している。ブラック企業経営者も、底辺層を支配して虐待しながら、システム上は彼らに依存している。みんなマザコンなんですよ。

ルポ 中年童貞より

実に的確ですね。
「男運が悪い」という女性は、彼の著書なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのかを一読してください。おすすめです。

誰かに支配されたら、誰かを支配し返したくなります。
支配的な男を作り出す母親たちにも書きましたが、世の中の支配の根源は、「子育てを頑張る母親」にあるのではないかと、私は疑っています。

だって、「育児が生きがい!」っていう人に限って、10年後悲惨な人生になっているんだもの。
そこまで堕ちるには何か原因があるはずでしょう?
思うのです。そういう人は、「育児」という大義名分を利用して、子を支配する快感に酔っているのでは、と。

支配されたら怒りがたまります。
そういう小さな怒りがたまりたまって、大きな怒りになります。
そして理不尽な争いが起きたり、凄惨な犯罪が起きたりします。

弱者を支配することは快感です。
どうしようもなく楽しいことです。だからいじめはなくならない。

幼女を支配したがるロリコンの男を非難する前に、「息子を思い通りに動かしたい欲求」がないか、自分の胸に手を当ててください。
そういう支配したがりの(表向きは『面倒見の良い』)母親こそが、世の中の歪みをうんでいるのです。

子育てを生きがいにしないでください。
子どもはいい迷惑です。
母親こそ育児に依存せず、自分の人生をしっかり生きられる、自立した人間になってください。

いつまでも「子供が」「子供が」と言わないでください。
子供中心の人生ではいけないことに気が付いてください。
子離れできない自分は恥ずかしいと思ってください。

それが世の中から不毛な支配をなくす小さな、でも確実な、第一歩です。

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2015年02月28日 | Posted in 人生:スピリチュアルブログ | タグ: , , , Comments Closed 

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