「理想の愛」を追い求めると、こうなるゾ。

若い女にチヤホヤされたいジイサンの結末

後妻業

後妻業という小説があります。
黒川博行氏による直木賞受賞作です。

後妻業というのはそもそも弁護士が使う業界用語で、金持ちの爺さんと遺産目当てに結婚することを指します。

内容(「BOOK」データベースより)
金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。

京都府向日市の連続不審死事件にしろ、やしきたかじんの死後のゴタゴタにしろ、リアルでも金持ち界隈だと「よくある話」です。

この類のことについて、世の女性は当然「まったく、男はバカよ!何でだまされるのかしら!」と呆れるものです。
が、ある種の男性――特に既婚男性は、どこか「いいなあ…」とあこがれるような雰囲気を出す人もいたりします。

「お前はアホか!殺されたいのか!」って思いますよね。
もちろん殺されるのは嫌だろうけれども、「遺産目当てでもいいから若くて優しい(ように見える)女性に晩年をちやほや世話してもらいたい」という願望のある男性は、実はそんなに珍しくないように見えます。

言い換えると、そこまで寂しい生活をしているのです。
長年一緒に過ごした家族がいても簡単にポッと出の女狐に丸め込まれちゃうくらい、人と情緒的な絆を育むことができていないのです。

これでも金持ち男と付き合いたいかい?

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お金持ちの男性と接して面食らうのは、彼らの「金持ちアピール」です。
以下、とある50代男性経営者との会話。
「キミの幸せって何?」
「私が私でいられることですね」
「そうじゃなくってー」
「は?」
「幸せでいられるにはどうしたい?ってきいてんの!」
「いえ、だから、私は私でいられたら幸せです」
「違うって、わかってないなー、もう!」(肩を叩かれる)
「はぁ……?」
「ホラ、あるでしょ? その『自分でいられるために必要な金』ってのがサ。
 いくらほしいのよ。年収はいくら以上希望?」
「はぁ……??」
「もー!カタいなぁー!もっと打ち解けて!ほら!フレンドリーにっ!」(また肩を叩かれる)
「………………」

意味不明すぎます。
何を話しても噛み合いません。

「俺の稼ぎ年収2000万。条件OK? じゃ、ホテル行こうか」
って感じなんですよね。
意味不明ですよね。全く。全くもって理解不能です。

でも、金持ち男性の7割くらいって、実にこんなノリなんですよね。
自身も高給取りな外資系サラリーマン藤沢数希氏も、実際「金持ちの男はモテない」とおっしゃってます。

藤沢数希(以下、藤沢):本当に金持ちと付き合いたい、金持ちと結婚したい、と思ってるんですか?
いや、僕は恋愛工学の研究者で、工学なので、価値中立なので、もしそれが目的なら、そのための恋愛戦略は用意出来ますけど。
簡単ですよ。本当に。だって、「年収1000万円以上の男」ってぜんぜんモテないから。
『金融日記』著者・藤沢数希さん:年収1000万円の男は実はモテない可哀相なグループ(2)

でーすーよーねー!!!
年収1000万以上の男なんて超モテないよ。
金目当ての夜の女のコしかまともに相手にしてもらえないタイプだよ。

だって、マジ「金で女を買う」「カネでオンナを支配する」アプローチしかできないんだもん、あの人たちって。
あなたの幸せは、「内側」にある。にも書いたとおり、海千山千の高級クラブのお姉さんですらトイレのドアをベッコベコにするくらいストレスたまっちゃう無神経な男どもですよ?
多額の金積まれてすら基本「死ね、今すぐ死ね!」ってレベル。

そのくせ、そういう金持ち男は「女なんて所詮金目当てだからな、ケッ」とか言ったりする。
「そもそもあなたたちが金(モノ)と権力で女を手に入れようとしてるんでしょうが。あんな口説き方じゃ当然、金目当ての女しか落ちませんて」とツッコみたいが、そもそもこういう人種は人の話など真面目に聞きません。

なんつうか、ここまで荒廃してるんですよね。心が。
エリートと結婚してはならない理由にも書きましたが、ホント、パーソナリティが攻撃的で支配的なんですよ。

相手を「セックス可能なマンコ」くらいにしか認識していない。
なので、意見を言っても頭ごなしに否定されるか馬鹿にして聞き流される。
意思のあるマンコがいやならオリエンタル工業製品のほうがよっぽどニーズを満たしてると思うんですけど。オリエンタル工業のショールーム行っておいでよ。従順で文句一つ言わないピッチピチの超美少女ばっかだぜ。

でも、「俺はこんな女を連れて歩ける男」アピールのために、生身のマンコが必要なわけですね。
そんで「所詮女は金だ」という結論に行き着く。
いやあ、真に愛のない不毛人生! ご苦労なこってす!!

MADURO(マデュロ)1月号

こういう層って、ガチでMADUROとか読んでるんだろうなあ。。。
あれ、最高のギャグ雑誌だとは思いますけどね。
もし今笑いに飢えていて、腹の底から笑いたいなら一冊買ってみて損はないですよ。コンビニで立ち読みだと大爆笑しちゃうと思うんで、くれぐれもお気をつけて。
【参考】菊地成孔 やんちゃジジイ雑誌MADUROの衝撃的な内容を語る

若い女の子にモテたいなら40歳からのモテる技術あたりを読んだほうがよっぽど実になるのになぁ。

ちなみに元LEON編集長でこのMADUROを作っている岸田一郎氏は、モデルに『東京ガールズコレクション(TGC)』出演をほのめかして肉体関係を迫ったそうです。
【参考】「私の体を貪ったちょいワルオヤジ『LEON』元編集長・岸田一郎を許さない!」 (FRIDAY)
MADUROであんだけ若い女(姫ーナw)を落とすテクを羅列してんのに、自分は枕営業強要しないと姫ーナ抱けないんじゃないっすかwwマジでカッコ悪いっすねwwwやんジー(笑)。

で、そうやって権力や金でしか人をひきつけられないオッサンが、老年になったときにも結局金でエサをばらまくしかなくて、狡猾な女に遺産を持っていかれると。

……なんて寂しい人生なんだろう。
かわいそうに。
あまりにも哀れで、しんみりしちゃいます。

女神も王子様もいない世界こそにリアルの愛がある

heart on sand
ここまで書いておいて何が言いたいかというと
「異性への幻想を抱き続けると、愛のない不毛な人生になる」ってことです。

こういう男性は心のどっかで「女神」を求めてるわけですよ。
何でも甘えさせてくれて許してくれる、現実には存在しえない女神を。
実際、やしきたかじん娘に訴訟を起こされて泥仕合な殉愛での後妻の扱いはマジ女神様で、それに感動するオツムの弱い老年男性続出なわけで。

だけど、そうやってると結局、空しいことになるんだよね。

ここまで男性を例にとってきましたが、女性だってそうですよ。
25過ぎて「いつかは王子様が迎えに来てくれるの!」なんていってたら、ホストにケツむしられるか結婚詐欺にあうか、そこまでいかなくても足るを知らぬ空しい日々を送らねばならなくなりますよ。
あなたにある程度の財産があるなら、若い(表向きは好青年に見える)男に遺産狙いでつけこまれるかもしれません。

若いころは異性に夢を見ても、それは未熟さゆえに仕方のないことです。
しかしながら、ある程度の人生経験を重ねてきた者は、いい加減現実を見るべきです。
スピリチュアルにいうなら、「グラウンディングしましょう」。

異性に夢を見ていると何がダメって、リアルで愛をはぐくめなくなること。
もし、現実世界で愛ある関係を望むなら、異性への夢はほどほどに。
女も男も、確かに捨てたモンじゃないけど、お互いそこまでいいモンでもないっすよ。

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