ずっと付き合っていくのに大切なこと

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「この縁を大切にしたい」
「ずっとずっとこの人と一緒にいたい」
と思う相手がいるのは素敵なことですね。

でも、そういう関係こそが、いざとなったらあっけなく儚く散ってしまうことを、ある程度の年数を生きてきた人間ならば、よく知っているはずです。

自分たちの関係はけして崩れない。
そんなもろいもんなんかじゃない。
私たちの絆は、固く結ばれている。

そう信じている相手との関係に限って、なんてことのない、ちょっとしたきっかけでプツンと途切れてしまったりするものです。

どうして、そんな親密な関係があっけなく崩壊してしまうのでしょう?
スピリチュアルにいうと「縁が切れた」の一言で終わってしまいますが、ここではもう少し人間的(物質的)に考えてみてください。

あなたは、その人と「ちゃんと距離をとる努力」をしていましたか?
あるいは、現在進行形で親密な相手がいる場合は「ちゃんと距離をとる努力」をしていますか?

ハリウッド映画やハーレクインをはじめとするエンターテインメントのロマンスものは、こぞって「ぴったりと寄り添う唯一無二の関係」を強調します。
「あなただって運命のソウルメイトにさえ出会えば、不安はすべて消え去り未来は明るくなるのよ!」と夢をふりまきます。

しかしながら、それはファンタジーの世界だから成り立つものであって、リアルではそんな関係3ヶ月くらいしか持ちません。
リアルで長続きする関係というのは、あんまり刺激のない地味な関係です。
刺激的で心のそこから満たしてもらえるような関係は、すぐ終わっちゃうか、お互いを傷つけるようなキッツイものに変貌します。

あの恋愛ドラマを書きまくっている北川悦吏子氏ですら、映画みたいなドラマティック恋愛はリアルじゃ長続きしないと言及しているくらいです。【参考】恋愛道

「恋愛がダメだってなら友情なら最強か!」っていったら、そうでもない。
フェミニストの北原みのりさんはメロスのようには走らない。~女の友情論~で、何年も魂の双子みたいに寄り添ってきた女友達と、ちょっとした行き違いであっけなく関係が崩れてしまったことを告白しています。
その友達に甘えすぎていたこと、もうあの関係には戻れないであろうことを、寂しさと共につづっています。

相手が異性だろうが同性だろうが、関係ありません。
本当に親密な関係にこそ「距離」は必要なのです。

何十年連れ添ってなお、仲のよい夫婦は「夫婦円満の秘訣」を口をそろえてこういいます。
「あまり一緒にいないこと」
「お互いに違う世界を持っていること」

「恋愛関係」や「結婚生活」に夢を見すぎていると、相手と四六時中一緒にいることを望むようになります。
しかし、自分を真に満たせるのは自分自身によってのみ。
あなたを100%理解してくれる人間は、この世にあなたしかいません。

恋人やパートナーがいくら人格者で素晴らしい魅力のある人だったとしてすら、あなたのことをすべて受け入れるのは無理なのです。
それは、非情なことではなく、自然なこと。

恋人であろうが友人であろうがビジネスパートナーであろうが、他人と長く良好な関係を続けていける人は、「他人と上手く距離をとっていける人」です。
相手との距離を縮めすぎない人こそが、長期的な関係を保っていくことができるのです。

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私たちはともすると「もっと近づけば分かり合える」と錯覚してしまいがちです。
「もっときちんと話し合えば分かり合えるはず」という勘違いもしがちです。

だけど、大人にとってそれは「夢を見すぎ」なのです。
そういうことをしていると相手に自分の幻想を押し付けるはめにもなります。その行為は、関係の崩壊をよりいっそう促進するだけです。

もっとも肝心なところは理解し得ないのが人間同士です。
それを「さびしい」「わかってもらいたい」と思っている限り、あなたは人間関係で傷つけられ続けるでしょう。

インドの神秘家OSHOは、大切なことはできるだけ自分の中にのみ秘め続けなさいと言いました。歌手の浜崎あゆみさんも、願いは口にしないほうが叶うといっています。

本来、自分の最もコアな部分は、誰にも理解されず、自分のみが理解できるものなのです。
だから、全力で私たちは自分を理解し受容しなければなりません。
そこを他人に求めてはなりません。それを「わかってよ!」と言い出すと、共依存的なドロドロの関係になってしまいます。

人と距離があるということは、さびしいことでもなんでもなく、快適な人間関係を育むためにとても大切なことです。
それをわからず「えぇ~さびしいもん~いっつも一緒にいたいもぉ~ん誰か一緒にいてくれなきゃダメなんだもぉ~ん」などという人は、精神的な自立がなっていません。実年齢にかかわらず中身は三歳児です。
そんな人と健全な人間関係を育むことは無理です。そっと立ち去ってください。

「親密な関係こそが強固なもの!」という考えは幻想に過ぎません。
親密な関係ほど、ちょっとの甘えや依存で儚くも崩れてしまいがちです。
親しい関係の中でこそ、私たちは「相手に近づきすぎないこと」「人と距離を置くことの大切さ」を学ばねばならないのです。

それが「相手を自分とは異なる一人の人間として尊重する」ということです。

仲むつまじくても互いに距離をおきなさい、
そして二人のあいだに天上の風を吹かせよう。
愛し合っていても、愛で束縛してはいけない、
二人の魂の靴のあいだに波立つ海をあらしめよう。
互いのカップに注ぎあっても、一つのカップから飲まないこと、
パンを与え合っても、一塊のパンから食べないこと。
一緒に歌い踊って楽しんでも、互いを独りにしておくこと、
同じ音楽に震えるリュートの弦でさえ互いから離れているように。
愛情を与え合っても、それをしまいこまないように。
生の手だけが二人の愛情を納められるのだから。
一緒に立つときも、近くに寄りすぎないこと。
神殿の柱は離れて立っているのだから、
樫も樅も互いの日陰では育たないのだから。

――カリール・ジブラン 預言者より

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2014年09月28日 | Posted in 人生:スピリチュアルブログ, 恋愛・結婚:スピリチュアルブログ | タグ: , , Comments Closed 

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