才能よりも努力よりも、大切なこと

「自分がもっと有能になれば報われる」と思っている人がいます。
確かに、努力して自分を磨くのは良いことでしょう。
でも、その結果自分の心が思ったように満たされるかといったら、実は話は別です。

アンチ上等!!

カゲロウプロジェクトのモモは、「目を奪う」能力、すなわち人の注目を集める能力があります。
彼女がやることは、どんなことも注目の的。
「人から認められたい!」という気持ちが強い人にとっては、夢のような能力でしょう。

そんな能力があるモモが幸せか?といったら、実はそうじゃない。
むしろ、そんな能力なんかなければいいのにと悩む始末。

何気なくやってみたことが上手くいっちゃって、注目を浴びる(=人気が出ちゃう)。
これって、結構不幸なんですよ。モモだって、悪気なく描いた絵が入選しちゃって部活の先輩から嫌われて恨まれてしまいました。
(詳しくは各種「如月アテンション」楽曲/小説/漫画/アニメで)

そう。人気が出ると必ずアンチが沸くのです。
声優でも漫画家でも、人気商売の人は、アンチが沸いて一人前です。
だって、人気が無いならアンチも沸かないもの。そしてこのご時世、アンチがいるくらいじゃないと食ってはいけないです。

世の中に100%どんな人も好むものだなんて存在し得ない。
誰かにすごく好かれたら、別の誰かにはすごく嫌われるのが、この二元性の世界での常套です。

あなたがもし人から好かれたいと思っているなら、同時に嫌われることも受け入れてください。これは、セットなのです。
【参考】好かれるも嫌われるも、同じこと。

このことは個人単位にもいえることです。
誰かを「100%好き!」というのはおかしい。もし「完璧に好きなんです!」という人がいるとしたら、あなたは相手の姿をちゃんと見ていません。自分の幻想を相手に押し付けているだけです。

「○○なところは好きだけど、××なところは好きじゃない」というのが健全な人間関係です。白でもなく黒でもなく、グレーなのが人同士の付き合いというもの。
そのグレーが白に近かったり黒に近かったりという濃淡はあります。が、完璧に白(好き)だったり完璧に黒(嫌い)だったりはありえないのです。

momo

自分(の能力)を好きになれないモモ。
人に注目されて好かれるからこそ嫌われる苦しみ。

8月14日。
モモは、同じく特殊な能力を持つメカクシ団の面々に出会い、自分を受け入れていきます。

『メカクシ団の皆ならなんと言うだろう』
 私が思うそれを、そのまま伝えればいいだけのことなのだから。

 ヒビヤくんの瞳を見つめ、はっきりと告げる。
「……見つかるまで、ずっと支えてあげる」

 メカクシ団の皆はきっと、独りぼっちで悩むのがどれだけ辛いか知ってる。
 私はそんな皆に助けられて、笑えるようになったんだ。
 だったら次は私が誰かを支えてあげる番。
 きっとそれがメカクシ団としての私の一番の重要任務なのだ。

カゲロウデイズIII -the children reason-「オツキミリサイタル」より

モモが笑顔でステージに立てるようになったのは、能力があったからじゃなくて、ありのままの自分、能力のある自分を受け入れたからなんです。

これからもきっと、モモにはアンチが沸き続けることでしょう。人気があるというのはそういうことです。
でも、自分のことを受け入れてさえいれば、人から嫌われることも恐るるに足りません。
【参考】嫌われたっていいじゃない

大切なのは、能力があるかどうかではありません。
人から好かれているか嫌われているかどうかでもありません。
ありのままの自分を受け入れられているかどうか、なのです。

特殊能力≠幸せ

カゲプロで注目してもらいたいのが、メカクシ団のメンバー(=特殊能力を持つスゴイ人たち)もデフォルトでは全然幸せじゃないことです。
むしろルートによっては救いようがないくらい不幸です。楽曲ルートのセトマリは、軽くトラウマレベル……(´;ω;`)

ああああああああセトマリだいすきいいいいいいいいい

セトは人の心を感知する能力があります。
でも、その能力をできうる限り使いたがりません。(詳しくは少年ブレイヴで)

その気持ちが私には痛いほどわかります。私も人の気持ちを見ようと思えば見られる体質だから。(単純にいえばエネルギーのリーディングですから)
でも、仕事以外でその能力を使うことはほぼありません。使うとしたら自分の身に危険が及ぶと感じたとき(私をだまそうとしている人がいるとき)くらいです。

だって、人の心って、そんなにきれいなもんじゃないもん。
キレイなところは、みんな外に出そうとするでしょ。
だから、言葉や顔に出ないところに隠れている心は、すごいドロドロしてる。

そんな人の醜いところばかり見て生きるのは、辛すぎます。
優しく温かい笑顔の裏に隠れている嫉妬や裏切りをいちいち見て過ごせというのは、拷問に近いです。
気づかないふりをしたほうが、楽です。

カゲプロでも黒コノハに人気があるのは、そういう人の汚い心の部分を、無意識に感じ取って共鳴しているからなんだろうな、と思います。

リア充≠幸せ

能力や人気があるからって、有能であるからって、幸せになれるわけじゃないんです。
「リア充になれば幸せになれる」と思ってると、思わぬ落とし穴に落ちます。
「金持ちになれば幸せになれる」と思って、いざ金を手に入れてみたら愛が無いという絶望を味わう成金オジサンみたいに。

カゲロウプロジェクトの作者、じん氏もこんな風に言っています。

じん Twitter経由で仲良くなったんですけど。いや、俺だけなのかな、仲いいって思ってるのは……。

田口 わりと同じことを思ってるね(笑)。

じん 「仲いいと思ってるのは自分だけじゃないか」って死ぬまで思いますよね、人間は。

田口 あはははは(笑)。

田口囁一(感傷ベクトル)×じん対談 – 音楽ナタリー Power Push

「カゲプロのじんP」なんていったら、普通に見れば超リア充ですよ。10代の女子たちからモッテモテですよ(年配の方は馴染みがないかもしれませんが、カゲロウプロジェクトは若い子中心に人気のコンテンツです)。金でも積まなきゃ若い女のコから相手にもされないオッサンたちからしてみると死ね!って存在ですよ。
その彼ですら、相手から好意を持たれているかどうかに自信がないんです。

つい最近、私も似たような経験をしました。

とある青年と久しぶりに会ったんです。彼は20代半ばのイケメンで仕事もできて出世も早く、見た目のちょっとチャライ感じに反して意外と硬派で男友達が多くて、まあとにかくイイヤツでいつも周りに人がいてワイワイと輪の中心にいる好青年なわけです。

趣味はフットサル。爽やかですねー! もちろん女子にもモテます。しかし男子優先なタイプなのでチャラ男のようにイヤミになるほどはモテはしないし、女遊びもしません。
絵に描いたようなリア充ですね。はやく爆発すればいいですね。

半年振りに見る彼も、相変わらずみんなとワイワイやっていました。
すでに他の人と話しこんでいたので、私は話しかけるタイミングをなんとなく逃してしまいました。楽しそうにしてるところをわざわざ邪魔するのも悪いよなぁと思い、他の人と話していました。

そうしていたところ、彼の声が耳に飛び込んできたのです。
「土曜日のフライヤーどこだっけ、ここらへんおいてなかった?」
私は手元にあったフライヤーを取りました。
「Aくん、これのこと?」
彼は一瞬固まって「あ、ああ……、ども……」とぎこちなく私からフライヤーを受け取りました。

ああ、やっぱこんなオバチャンに話入ってこられたら引くよなぁ~と私は苦笑いして、また他の人と話を再開しました。すると、彼が私の隣に座ってきたのです。
へっ、と思って見ると、Aくんはうつむいたままボソッといいました。
「俺のこと、もう忘れたのかと思ってた……」

どれだけ君は自分がイケメンであるという自覚がないのだね!とあっけにとられました。
要するにAくんは「自分は簡単に忘れ去られて当然の存在である」と思っていたわけです。

そう。世の中のリア充と見られている人たちって、じん氏もAくんもそうですが、一般に思われているほど自信に満ち溢れてはいないのです。
そこまで満たされてるわけでもないのです。

だから、努力して何かを成し遂げるのはそれはそれで結構なのですが、
「もっと有能になれば認められる」とか
「もっとキレイになれば愛される」とか
「もっと努力すれば幸せをつかめる」とか
そういうことに希望を見出していると、絶望の谷へとドーンと突き落とされかねませんよ、ということです。だって、「その願望が実現したところで大して満たされない」って現実を突きつけられちゃうから。

モモの例からわかるように、ハッピーになれるのは有能であるからではなくて、自分を受け入れるからこそなんです。
外側の世界にアクションするんじゃなくて、内側の自分を受容することを経ないと、何やっても結局むなしいだけなんです。
スピリチュアル系では実に言い尽くされたことなんですが。

しかし、それこそが真理なのでしつこく言わせてもらいます。
ありのままの自分を受け入れない限り、どんだけリア充になったとしても心は満たされないと。

 なんだ。私は自分どころか、この世界のことすら上っ面しか知らなかったのではないか。
 自身に起きる変化というのは、これほどまでに世界の見え方を変えさせるものなのだ。
 私は達観していた自身の無知さを思い知ると同時に、なにやら自身がやっとこの世界に組み込まれたような感覚になっていた。

カゲロウデイズIV -the missing children-「シニガミレコードⅠ」より

この記事のイラストは、シオさんが担当してくださいました。

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2014年09月06日 | Posted in オタク ヒーリング | タグ: , , , Comments Closed 

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