さびしさ(孤独)から救われる方法

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よく、人は
「一人でいるのは、さびしい」
と言います。

でも、ある既婚男性はこう言いました。
「結婚生活が、こんなに寂しいものだとは思わなかった」
と。

寂しくて不倫に走る既婚者は、世の中にたくさんいます。(表沙汰にしないから見えないだけでね)
「結婚したら孤独から逃れられるんじゃないの?」と思いますよね。
映画やドラマじゃ、結婚は永遠のハッピーエンドのはず。おかしいですね?

そう、「誰かと一緒にいたら寂しくない」というのは、実は幻想に過ぎません。
確かに、人と一緒にいることで埋まる孤独もあります。
でも、本当に深刻な、一番の孤独は、人と一緒にいることではぬぐえません。

人にとって、一番の孤独とは
「本当の自分と切り離されてしまうこと」だからです。

「本当の自分」と切り離されるメカニズム

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本当の自分、それは魂とも言い換えてもいいでしょう。
魂の声とつながってさえいれば、人は一人でいてすら孤独を感じません。(精神世界用語で言うところのワンネスです)
エネルギーが沸いてくるのを感じられて「自分はこれでいいんだ」という肯定感を持つことができます。

この感覚は、すべての赤ん坊に備わっているものです。
生まれてきた瞬間、人は人生に必要なもの、すべてを携えているのです。

しかしながら不幸なことに、その感覚は大人たちの不適切な「しつけ」によってゆがめられてしまいます。
【参考】目上の人の言うことを聞くな

親のしつけには、適切で必要なものも当然あります。
たとえば、「人前で全裸になってはいけない」というルールは、社会生活を営む上で大切です。
文明社会で生きていこうと思っているならば、いくら暑くても公衆の面前で全裸になってはいけません。でも、小さな男の子はふざけて服を脱いだりします。そういうことを「してはならない」と教えるのは大人の大切な務めです。

しかし残念なことに、強い立場にいる大人が弱い立場にいる子供を「八つ当たりの道具」にしている(しかも無自覚に!)ケースもあります。

この前信号待ちをしていたときに、隣に母子がいました。
「ねぇお母さん、今日はどうしてこの靴をはくの?」
「そぉんなこともわからないのぉ~? 信じられない! アンタはバカね!」
母親の声は、信号待ちをしている人全員に響き渡るくらい大きなものでした。
男の子は、恥ずかしそうにうつむきました。
母親は結局質問の内容に答えないまま、勝ち誇ったように息子を見下していました。

私は、あまりにも残酷な光景に、目をそらしました。

この母親は、何かのストレスにさらされていたのでしょう。
夫や姑との問題でイライラしていたのかもしれません。
幼い息子の質問は確かに稚拙で、下らないものだったかもしれません。

でも、だからといって公衆の面前で自分の息子を「バカだ」とこきおろす必要はありません。

子供が何かを知りたがり、大人に質問するのはごくごく普通のこと。
子供に知識が足りないのは当たり前のことだし、世の中を知らないのも当たり前のこと。
それをバカにするならば、ただの意地悪です。

家庭内に不安やいさかいが起こると、ネイト(父親)は、それがどんなことだろうとジャッキー(娘)のせいにした。
ネイトはジャッキーを家族のいけにえの羊の立場に置いたのである。自分の長所や挫折の責任を引き受けられないネイトのような人間は、自分の不快さをその者のせいにして非難できる、自分より力の弱い相手を見つけようとする。子供たちは、このいけにえの羊の役割にはぴったりなのだ。それは子供たちが依存し、弱く、世の中のことをよく知らないからである。
ジャッキーは自分に課せられたこの役割のせいで、“自分の人生でうまくいかないことは何であろうと、自分が責めを負わなくてはならない”、という考えを捨てることができなかった。

スーザン・フォワード著
ジェットコースター・ロマンス―あなたの愛は大丈夫ですか?」 P159

こうやって、親は「自分は正しい大人」の仮面をかぶって、子供の自信を奪っていきます。
子供は「自分の感覚が正しい」などとは思えなくなります。
そして、自分の感覚を受け取らないようにしていくのです。

こうやって「本当の自分から切り離された人間」、すなわち「誰かといても何故かさびしさが埋まらない人間」ができあがります。

大爆笑! 孤独から解放される瞬間

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「自分の内側につながりなさい」というメッセージは、セッションでもよく降りてきます。
その一環として、インナーチャイルドケアをお勧めすることもあります。
過去の自分にさかのぼって、「本当の自分」をサルベージするためです。

ある日私は、20代前半のころの自分をケアしていました。
そのころの私の精神状態はこれまたひどいもので、心は本当にすさんでいました。
【参考】男をもてあそんで捨てる心理

父への憎悪、ひいてはそれにつながる男性全体への恨み。
劣等感から見栄を張って自分を大きく見せようとする虚勢。自分に自信がないから、人を見下して何とか承認欲求を満たそうとする。
そのころの私は、やたらめったら複雑でひねくれまくっていて、我ながらもう呆れてしまうくらい、ひどい状態でした。

そんな状態なので当然、孤独にあえいでいました。
当時の私は外から見ると「リア充」以外の何者でもなかったと思います。
でも、いくら周りに人がいても、全く満たされなかったのです。流行の服を着てブランド物のバッグを持って、ハリウッド映画を観ておしゃれなレストランに行った後に夜景の見えるドライブデートをしても、全く満たされなかったのです!

そんな虚飾を全部そぎ落として「自分は自分のままでいいじゃない」と癒して。
毒気を浄化して「本当の自分」に戻った後の20歳の自分に、私は聞いてみました。

「あなたは、どうやって生きたい?」と。

20歳の私は、こう答えました。
「大学は今のままでいい。私、地理の勉強は大好き。
 (私の専攻は地理学でした)
 ボランティアはやめる。別に私、子供と関わりたくなんかない。
 (私は児童福祉関係のボランティアをやっていました。就活に有利になるかと計算して)
 同人ももうやらなくていいや。なんか満足した」
「じゃあ、時間ができるわよね。空いた時間で、何がやりたい?」
「バイト!」
「バイト?」
「うん、働きたい! めっちゃ働きたい。
 バイト先でリーダーになるまでがんばって、そこのビジネスのシステムがどうなってるか現場で肌から分析したい!!」
「へえ、働きたいの?」
「うん、私、働くの大好き!!お金ももらえてビジネスの勉強もできて、一石二鳥じゃん!」

その答えを聞いた私は、爆笑してしまいました。
「そうか、私って、そんなに働くのが好きなんだ!」と。

そう、「ありのままの自分」に何がしたいかと聞いても、恋愛だの結婚だの育児だの、全く出てこないんです!
私は、本当に、真に、魂の底から、「お嫁さんになるのが夢♪な女子」ではなかったのです!

よかったーーーー!
私の生き方って、本当に間違ってなかったんだ!!
スーーーーッキリ!!!

本当の自分とつながって真の自分の望みを聞くと、「無理に人とつながらなくてもいい」という安堵感に満ちました。
人とつながらなくてもいいと思った瞬間、全く孤独ではないと感じたのです。
これは面白いパラドックスです。

本当の自分とつながりさえすれば、孤独から救われる。
これは「自分を真に救えるのは自分自身」という真理にもつながります。

もし、あなたがさびしい気持ちに悩まされているならば、自分の内側、本当の自分(魂)とつながる努力をしてみてください。
そうすれば、迷いも孤独も、霧が晴れるかのように消えていくのです。

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