人見知りこそが、人間関係上手

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世の中の優れたコミュニケーターというのは、人見知りです。
そう。人付き合いが上手で社交的な人というのは、大抵人見知りなのです。

「えっ!?あの人が人見知りなわけないじゃない!」
という人こそ、根はかなりの人見知りです。

なぜなら、人見知りをしない人というのは「天然」だからです。
天然で自分の言いたいことを相手かまわず言えちゃう人は、人付き合いが上手くいきません。
真のコミュ障、もうどうしようもなく人と関われない人というのは、実は「自分がコミュ障だ」という自覚すらありません。「自分」のみで世界が完結していますから。

人見知りだからこそ「人と自分は違っている。だから相手の求めるものを読んで合わせよう」という発想がでてくるのです。
だから、「私は人見知りだ」と思っているならば、あなたは素晴らしい社交上手になれる可能性を秘めています!

人見知りが社交上手になるコツ

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といっても、人見知りが「ありのままの自分で人見知り」でいたんじゃ、やっぱりただの人見知りです。

人見知りの人は、大抵自分と他人のズレを感じているはずです。
人見知りを生かしてコミュニケーション上手になるには、その「自分と他者の違い」に興味を持ちましょう。
「自分はこう思うのに、どうしてみんなは違うの?」と考えるのです。

そこで、「自分は人と違うからだめなんだ。とにかく自分を殺して人と合わせなきゃ」と思わないこと!
そこにハマっちゃうと、自分と他人のずれは自己否定の材料にしかなりません。
自分は自分でOK。その前提の上に「なぜ他者は違うものを求めるのか?」という思考をするのです。

そこで「他者がなぜこれを求めているのか」を心では共感できなくても頭で理解できれば、そのメカニズムを使って「話の合わない人でも会話をする」ということが可能になるのです。

例えば、漫画家の新條まゆ氏。
彼女は、本来ショタ好きです。イケメンよりカワイイ男の子が好きなんです。
彼女自身は性欲があまり無くて、恋人はイケメンじゃない地味な人がいいとブログで言及しています。

でも、皆さんご存知のとおり、
少女漫画でカワイイ男の子(ショタ)はウケない。
エロが無い少女漫画は売れない。

だから新條まゆ氏は「快感フレーズ」をはじめとする作品で
「俺に抱かれたいんだろう、お前」
と超上から目線で自己中に女をオラオラ犯すという(一部女子にとっては)素敵イケメンを作り出しました。

(↑こんなの)

そう、以前の彼女は自分のニーズではなく「読者のニーズ」に忠実に沿って漫画を描いている人だったのです。
(最近は好きなものも描いているようですが)

ここまで他者のニーズに沿えるのも、実は「ちょっとどこかズレてる人」だから。
いつも流行の中心にいて「ミンナがスキなものアタシもスキ☆」って人に、こんなことはできません。
マイノリティだからこそ、ここまで冷徹に「商品として求められるもの」を提供することができるのです。

だって「アタシが好きなものがイイんだもん☆ミンナそう言うもん☆」って能天気に思ってられる人、すなわち人見知りではない天然ちゃん、何のてらいもなく多数派でいられる人って、他人の感情にそこまで敏感にはなれません。
客観的に自分の好みと他者の好みを意識することも無い。

「皆が好きなものが私も好き」という安易な人間は、優れたコミュニケーターにも、優れたビジネスパーソンにもなれません。
「私って、皆とどこかズレてる、ヤバイ、どうして?」という危機感があるからこそ、人の求めるものに敏感になれるのです。

だから、接客が上手い人や企画力のある人には、大抵マニアックな趣味があります。
明らかに何か人とはズレてるんです。

ちなみに、前述のまゆたんも上京当時はキャバ嬢やってたそうです。(参考バカでも描けるまんが教室
彼女みたいな女性は、夜やっても売れると思いますね。
本人は普通からはズレていて、かつ「普通の人はどうしてほしいか」をつかむ力があるから。

人見知りな人こそ、誰とでもコミュニケーションできるような社交上手になれるのは、このような理由からなのです。
どこか人とズレているからこそ、好みの合わない他者に対応する力を伸ばすことができるのです。

STOP!! コミュ上手!

separation
ここまで書いておいてなんですが、「コミュ上手になりすぎる弊害」もあります。

自分の周りで「人付き合いが上手だ」と思う人を思い浮かべてみてください。
そういう人って、表面的な付き合いはできるけど、本当に心を分かち合える相手はいないと思いませんか?

ここが「コミュ上手」の不幸ポイントです。
コミュ上手になったからって、それが幸せにつながるとは限らないんです。
相手の言ってほしいことを読めれば読めるほど、それに応えれば応えるほど、「本当の自分」を相手に知ってもらう機会がなくなっていくのです。

ひどい場合、相手に「本当の自分」を出した瞬間
「そんな人だとは思わなかった!」
と言われ、関係が駄目になってしまうことすらあります。

確かに、社会的なお付き合いでは「表面的にソツなく」は大切です。
でも、個人的なお付き合いでは「本当の自分をいかにさらけ出せるか」で満足度が違ってきます。
要するに、社会で見せる仮面として社交的なコミュ上手はメリットですが、プライベートで愛情通う関係を築いていくにはデメリットにもなるのです。

私も接客業ゆえ、表面的に相手に合わせるのは得意です。
初対面の人とでもどんな話題でも盛り上げるのは得意です。
しかし、素の私は「引きこもりのオタク」そのもの。

当然人間ですから、付き合いが深まれば深まるほど素が出る、私の場合、無愛想になっていきます。
本当に心を許している人の前だと、私はあまり喋りません。
むしろ、黙ってて大人しいです。

気を許しているからこそ安心してしゃべらないのですが、「嫌われた?」と誤解されがちです。
だから、私は深く付き合っていきたい相手には
「私、素は本当に根暗のオタクで、仲良くなるとしゃべらなくなってくるから。
 でも、それは心を開いているからこそ、そうなの。
 この人となら沈黙が気まずくならないって、安心してる証拠なの」
と、ちゃんと説明します。

まさしくこのマンガ↓の渚なんです!!
【腐】こいにおちるおと
(注)BL要素があるマンガなので、大丈夫な方のみご覧ください。

コミュ上手になってきたら、気をつけなければならないのがONとOFFの切り替えです。
いつも社交上手のONモードになってしまうと、大切な人と深い関係が築けなくなります。
社交的なコミュ上手になるのは結構なことですが、そのスイッチを切るスキルも同じくらい大切なのです。

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