物語に潜むスピリチュアルメッセージ

インスピレーションというのは、しばしば芸術とともに表現されます。
ピアニストのフジコ・ヘミングは著書「フジ子・ヘミング 運命の力」で、芸術家はみな霊感(インスピレーション)を携えていることに触れています。

高尚な芸術に限らず、映画や小説等の、大衆的なエンターテインメントに関しても同様です。
チャネリングメッセージや精神世界本が好きな方は、ガイドやマスターたちが「SFにまぎれこませて、スピリチュアルなヒントを発信しているんだよ」という情報を目にしたことがあるでしょう。

あなたの日常は、めちゃくちゃスゴイ

haruhi

ライトノベルの金字塔「涼宮ハルヒの憂鬱

私ははじめアニメから知ったのですが、あまりにも宇宙的な真理や法則をサラッと、しかもわかりやすく描いているのでびっくりしました。
作者の谷川流氏は、真の天才か相当な電波かどちらかだと思います。
この作品は「あまりにもつまらない『普通の日常』が実は特別なもので、そしてそんなふうに見える平凡な日々こそが一番非凡なものである」という、ものすごく深いテーマをアッサリさっくり描いています。

この「アッサリさっくり」、それこそライトノベルと呼ぶにふさわしいわかりやすさというのが、ものすごいことなんです。
物理学者が量子力学について難解な専門用語を使って結局何が言いたいのかわけがわからないような理論のこねくり回しをして、わかりにくい論文を書くのは別に普通のことです。
ハルヒのすごいところは、凡人には理解できないあまりにも難解なる宇宙の法則が「あぁ、そういうことか」と直感的にアッサリ理解できるように噛み砕かれていることです。

「ハルヒ」を読んだ後なら、普通に読んだらわけのわからないディーパック・チョプラの本もかなり理解できるようになるでしょう。
池上さんの話を聞いた後なら、ニュースがわかりやすくなるのと同じです。

「毎日がつまらなくて、大した使命もなく漫然と生きている。自分の命になんて意味は無い」
と思っていませんか?
そう思っている方は、「涼宮ハルヒの憂鬱」を手にとってみると良いかもしれません。
あなたの人生は、自分が思っている以上に重要なものなのです。

ミクロなことにこそ、マクロは潜む。ちっぽけなことにこそ、重大なる意義がある。
この宇宙の法則を、ハルヒシリーズはわかりやすく、しかも正統派エンターテインメントとして楽しく教えてくれます。本筋は「ボーイミーツガール」のジュブナイル小説ですから。

しかも、主人公キョンの視点は基本、懐疑的。言い換えると「ごくごく常識的で真っ当」。
目に見えない力やSF要素に関して、憧れはあるものの「そんなものを本気で信じるだなんて恥ずかしい」という、普通の人が抱く一般的な感情を代弁してくれます。
だから、本格的な精神世界本によくある「宇宙の真実とはこれなのです!」的な押し付けを感じることなく、自分が受け入れられるレベルで読むことができるのです。

「人類の集合意識」に興味がある人にもオススメです。
「人一人の意識がいかに人類や宇宙全体に影響を与えるのか」という難解なテーマの、わかりやすいメタファーとして役立ってくれるでしょう。

サイキックの憂鬱

サイキックの憂鬱
私が「ハルヒ」で好きなキャラは、なんといっても朝比奈みくるちゃん!!
あー、みくるカワイイ。マジかわいい。最高。
なのに、イマイチ人気が無いんですよね…(;ω;)

「どうして皆みくるの良さがわからないの!?ロリ顔で巨乳で癒し系でメイド服が似合う上に美味しいお茶をいれてくれてCVゴットゥーザ様で最高じゃないの!!」
とビール片手に力説したら、某ボカロP(24)に
「今時あんなのに引っかかる男はいないですよ」
と鼻で笑われました。

非常に悔しかったので
「そんなんだからテメーはイケメンのくせに素人童貞なんだよ!!」
と難癖つけてやろうかと思いましたが、大人気ないのでやめました。

男性キャラで好きなのは、古泉一樹。
なぜ彼に入れ込むようになったかというと、超能力者(サイキック)としての彼の描写からです。

「超能力者とか言ったな」
「ええ、我々はまた違う名称をつけていますが、簡単に言えばそれで間違いないでしょう」
「だったら何か力を使って見せてくれよ。そうしたらお前の言うことを信用してやる。たとえばこのコーヒーを元の熱さに戻すとか」
 古泉は楽しそうに笑った。含み笑い以外の笑みを見るのはこれが最初かもしれない。
「すみません無理です。そういう解りやすい能力とはちょっと違うんです。それに普段の僕には何の力もありません。力を使えるのはいくつかの条件が重なって初めてできることなんです」

――『涼宮ハルヒの憂鬱』171頁より

すごい、鋭いというか、リアルでびっくりしました。
作者の谷川氏は、サイキックの知り合いでもいるんでしょうか。

超能力者(サイキック)っていうと、何でもできる万能な人みたいなイメージがありますよね。しかも精神的にも強靭で、何の迷いもないみたいな。
しかし、後述しますがサイキックって人より感覚が鋭い分、精神を病んでしまう危険性があります。

そして、万能に何でもできるわけではなく、力が使える条件というのは限られている。

例えば私の場合、約束もなしに電話をされて「今、私の守護霊はなんて言ってますか」と質問されても「え、つながってないんでわかんないです」と言うしかありません。
メールでの質問にお答えできないのも、この理由からです。
そもそも、何で私があなたの人生のことを知ってるんですか。わからないですよ。。。

セッションは契約のもと行われるのです。クライアントにセッションをしたいという意思があって、ガイド側にも伝えたいメッセージがあって、はじめて成立します。
「過去世を知りたい!」と言われても、必ずしもアカシックレコードにつながれるわけじゃありません。そういうのは、許可があってはじめて可能になるのです。【参考記事】過去世(前世)を知るべき時、知るべきでない時
むやみやたらとどこにでもつながって、なんでも情報を降ろせるわけじゃないのです。

「僕に解るのは、三年前のあの日、突然僕の身に超能力としか思えない力が芽生えたことですね。最初はパニックでしたよ。怖い思いもずいぶんしましたしね。すぐに『機関』からお迎えが来て救われましたが、あのままではてっきり自分の頭がおかしくなったと思って自殺してたかもしれません」

――『涼宮ハルヒの憂鬱』165頁より

ここを読んだとき、思わず「だよね!」と叫びました。

サイキックって能力的にあまり洗練されてない人のほうが、「私って霊感あるんだぁ♪」的にその力に対してお気楽にライトに接している印象があります。
それとは対照的に、本当にすごい能力者って、自分の能力を「キツイもの」とか「重い」とか「できればなくなってほしい」と思ってる人が多いんです。

ためしに、あなたがすごいと思うサイキックの人に
「能力あっていいですよねー♪」
って明るい感じでほめてみてください。

大抵
「そんなにいいものじゃないですよ……」
と、どよーんとした回答が返ってくるでしょう。

この手の能力を扱うというのは、かなりの代償を伴うものだからです。
洗練させるためにも鍛錬や苦難が伴います。(だからサイキックの人って、そんなことあってよく生きてるなって修羅場潜り抜けてる経験が往々にしてある)

わかりやすい例をひとつ。

とあるサイキックの女性は、部屋がなんだか焦げ臭くて嫌な匂いがすることに気がつきました。
しかし、火の気は全く無し。下の階にも異常は無さそう。
でも、どー考えても、なんかイヤーな匂いがするんです。いろんなものが燃えているような匂いが。

そして、目を閉じると、部屋の中で人が燃えている光景がありありと観えたそうです。
「イヤーーーーッ!!」
とにかくマントラを唱えて、邪気を祓うセージをたいて、何とかその場を乗り切りました。

次の日、新聞を見たら――
「○○ビル火災 ×人死亡」
これだ、とピンと来たそうです。

「もー、そんなとこにつながるなよって話よ!おかげで眠れなかったじゃない!
亡くなった人には申し訳ないけど、あの臭いは人が燃えてた臭いだったんだとか思うと、本当に気分が悪い…」
とゲッソリしていました。

サイキックやヒーラーって精神病みやすい理由がわかってもらえたでしょうか。
普通の人だって、毎日悪夢を見てたら気が狂いそうになるでしょう。
敏感な人間は、自分の波長が不適切なところにつながらないように、自己をちゃんと律してメンテナンス(浄化)しておかないと、大変なことになるんです。嫌なところにつながったときのダメージったら、前述のとおり。

だから、古泉くんが能力に目覚めたとき「頭がおかしくなったんじゃないか」と思ったり、能力のせいで自殺したかもしれないと言ったのは、ものすごく!わかるんです。その感覚、リアルに共感できます。

安易にサイキックに憧れる人がいますが、そういう能力に目覚めたほうが本当に自分のためになるのかどうか、よーく考えてみてもらいたいです。
サイキックじゃないほうが幸せな場合だって、ありますよ。

能力を使うなら、常にその重みを背負わなくてはならない。時には代償も払わねばならない。
しかも、天の与うるに取らずんば、反ってその咎を受く。
古泉一樹は、そのことをリアルに伝えてくれます。

2013年07月09日 | Posted in オタク ヒーリング | タグ: , Comments Closed 

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